あしたまにあーな

毎日の生活に ほんのちょっとのうるおいが 届きますように


あしたまにあーな


花燃ゆ 第2回「波乱の恋文」

2015/01/11 Category: 2015年_花燃ゆ

江戸に旅立って懸命に書物をあさったりして勉学に励む伊之助と寅次郎。途中に佐久間象山先生というキーワードが出てきて、山本覚馬が訪れたシーンを思い出してしまいましたが、今回は特にそのあたりの描写もないなあと思っていた矢先、寅次郎は東北へと向かうことになります。この辺りの言動があまりにも唐突で見る側としてはちょっとついて行けない状況でした。いつの間にか寅次郎を支える伊之助という構図ができあがっており、寅次郎が脱藩したというのも、あまりにも唐突な出来事でした。

自分はこのドラマをみるに当たって、文の生涯というよりも、文という人物を通じた長州の各メジャーなメンバーの幕末から明治維新という激動の時代の過ごし方を見たいなと思っていたので、この辺りの中途半端な描写に違和感を感じてしまいます。文という人物を描くにはあまりにも動きがなさ過ぎて、姉の婚姻話や伊之助とのからみなどを広げて描くしかありません。この辺りが大河ドラマとして描かれるレベルのものなのか自分にはまだ判断できませんが、新たな発見や感動は少なくとも感じませんでした。

まだまだイントロダクションなので、人物描写をしている状況なのかもしれませんが、しっかりと描くものを何にするのか、視聴者に分かりやすく表現していただきたいと思います。次回は、文の人生を変える人物である久坂玄瑞が登場するので、まだ状況が変わっていくことを期待したいと思います。

◆花燃ゆ紀行◆
青森県弘前市/中泊町
 - 松陰室

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花燃ゆ 第1回「人むすぶ妹」

2015/01/04 Category: 2015年_花燃ゆ

いよいよ始まりました、新しい大河ドラマ「花燃ゆ」。様々なサイトで見た期待度は残念ながらそこまで高くない状態で、主人公も歴史の世界ではおそらくマイナーである吉田松陰の妹の文。おそらくこの人物を知っていたという人はあまり多くないのではないかと思います。史実を示す書物にはほとんど登場していないため、比較的自由に主人公を描いていると関係者が仰っていましたが、その結果がどうなるのか、まずは見てから判断していきたいと思います。

物語は幕末の長州 萩。異国からの脅威に対峙するため長州藩でも大砲の訓練などをしている時期に登場したのが、吉田寅次郎と小田村伊之助の2人の人物でした。これまでの旧態依然な学問に危機感を覚えていたふたりは、幕府が禁じている禁書を閲覧し積極的に知識を吸収しようとします。おそらく文というよりはこの2人を中心に物語は進んでいくのではないでしょうか。文という触媒を利用して幕末の有名な人物が色々と活躍していく様子を創造することが出来ます。数年前の大河ドラマで江というものがありましたが、秀吉に一対一で対面したりして、史実にはない動きをしていましたが、今回もそうなりそうな感じがしています。

次回からは、吉田寅次郎と小田村伊之助が江戸に向かい、幕府や藩の枠を超えて動き出すことによって、危険視され始めそうな雰囲気。高杉晋作なども登場しているので、徐々に長州の有名人が勢揃いしていくことでしょう。

毎回、子役の活躍には目を見張るものがありますが、今回の文を演じていた山田萌々香もさすがの演技でした。おそらく次回からはお役御免だと思いますが、他でも活躍していって欲しいと思います。

◆花燃ゆ紀行◆
山口県萩市
 - 文の生家跡(吉田松陰誕生地)

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軍師官兵衛 最終回「乱世ここに終わる」

2014/12/21 Category: 2014年_軍師官兵衛

天下分け目の関ヶ原の戦いがついに始まりますが、史実通り小早川の寝返りによってあっけなく東軍の勝利に終わります。さらっと描いているのですが、小早川の動き次第ではどっちに転んでもおかしくなかった状況であることがわかります。物語の中では家康が小早川の陣に大砲を撃ち込むといった場面がありましたが、山の高さや当時の大砲の性能などを考えるととても届くものではなかったと指摘する人もいます。どちらが正しいのかは分かりませんが流れに身を任せて楽しむには、今回のような描写で十分なのかもしれません。

このように、当初長引くことを想定していた関ヶ原の戦いが1日で終わってしまったために、九州を平定しようと着々と手中におさめていた如水ですが、残り数カ国といったところで終了。善助や如水は心から悔しがりますが、後に早く終わらせた張本人である息子の長政を初めて面と向かって認めるシーンからも分かるように、潔く負けを認めてたち振る舞う姿はさすがだなと思います。

さらに、大坂で家康とあった如水は、家康が志を高く持ち、自分がいなくなっても太平の世の中を続かせることを明言したため、天下人としての資質に関しても負けを認めた形になります。これまで戦で負けたことがない如水は最後まで納得のいく形で幕を引くことができたということは、幸せな生涯を送ったと言ってもいいでしょう。最後のシーンは、官兵衛にとって運命の花ともいえる藤が咲き誇る中での芸術的な形というのも、見る側に満足感を与えたのではないでしょうか。

物語全般を振り返ってみると、黒田官兵衛という戦国の世の中では、自分の中では第2レベルの知名度であったたため、どのような生き方をしてきた人なのか、中国大返し、秀吉の軍師としての活躍を見たかったのですが、それらはもちろんのこと、荒木村重との関係や、小早川隆景、恵瓊などの結び時など、素晴らしい人間性を知ることができた素敵なドラマでした。世の中では荒木村重との因縁の仲などといわれていますが、物語はきちんと村重と後に和解するように描かれていて好感を持つことが出来ました。同時代の大河ドラマとして、天地人、江などがあったため、三成側からの見方や淀殿からの見方など違った角度で見ることができたのもよかったと思います。

さて、次回からは幕末に再び戻っていきます。八重の桜を超えることができるのかどうか、知名度はほとんどない人物だと思うので、どのあたりに楽しむポイントを持って行ったらいいか、じっくりと探していこうと思います。

◆官兵衛紀行◆
福岡県福岡市
 - 御鷹屋敷跡
 - 黒田如水の墓
 - 福岡城

京都府京都市
 - 黒田長政下屋敷跡