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ヒアリに刺された際の対処法

2017年7月 09日 By: rainbow Category: 環境問題 No Comments →

強い毒をもつヒアリが港で発見され、全国で不安が広がっています。

ところが、肝心のヒアリ自身を見たことがあるという人が少ないため十分な警戒ができず、いざというときの対処法についても理解している人は少ないと思います。

そこで、環境省近畿地方環境事務所のサイトで報告されている「ストップ・ザ・ヒアリ(ヒアリの特徴・生態・駆除方法・刺されたときの対処方法等の参考)」をもとに、ヒアリの傾向と対策を見てみたいと思います。

■ヒアリの見分け方
・全体的に赤茶色
・お腹が濃い赤で黒っぽく見える
・背中にこぶが2つ
・大きさは2.5mm – 6.0mm

大きさは、かなりばらつきがあるので実際に見たときに怪しいと感じるのは色の情報となるでしょう。その際に、背中にこぶが2つあるかどうか見てみるといいと思います。

■症状
・軽度:痛みやかゆみ
刺された瞬間、熱いと感じるような激しい痛み。やがて刺されたあとがうづき、10時間ほど経つと膿が出る

・中度:じんましん
刺されて数分から数十分後に腫れあがり、じんましんが出ることがある

・重度:呼吸困難、血液定価、意識障害
刺されて数分から数十分後に息苦しさ、激しい動悸やめまいが怒ることがある。この場合、アナフィラキシーーである可能性が高く、即時の処置が必要

■対処
・慌てて素手で払ったりせず、体を揺すって落とすこと
・刺された直後、20 – 30分程度は安静にし、体調の変化がないか注意する
・軽度である場合にはゆっくりと病院を受診しても大丈夫

ヒアリに、知らない間に近づいてしまうリスクが蜂よりも高いので、こうした知識をしっかりと身につけ、適切な対処を行う必要があると改めて感じました。正しい知識をもつことによって、過度に心配することないようにしたいものです。

(参考)環境省近畿地方環境事務所 http://kinki.env.go.jp/

山のトイレの仕組み

2012年5月 06日 By: rainbow Category: 環境問題 No Comments →

徐々に暖かくなり、登山をするのにも絶好の季節となって来ました。山にある山小屋や山荘には地上で食べることができる様々なものが置かれていて、食事も意外に豪華であることに驚かされるのですが、その他山に入ったときに不安になるものにトイレの存在があります。

山にあるトイレは、地上にあるようなきれいで清潔なものを望むことは難しいのですが、それでも欠かすことができません。気になるのはどのように糞尿を処理しているのかということ。そこで今回は山のトイレはどのようなものがあるのかについて見ていきたいと思います。

山のトイレは大きく、生物処理式、自然浸透式、持ち出し式、携帯トイレ4つの方法がとられています。それぞれの特徴について見てみましょう。

1. 生物処理式
便器の下におがくずやそば殻を入れておき、それを適温で温めます。水分は吸収され蒸発しますし、糞はおかくず内のスクリューでかき混ぜられ、中に含まれる微生物によって二酸化炭素と水分に分解されます。

ほとんど何も残らなずに処理することができるメリットもありますが、比較的涼しい山ではヒーターなどで常に温める必要があるため、電気が必要となります。電気を引けない場合には、自家発電をすることになります。

2. 自然浸透式
急にトイレのない場所でもよおした場合には、沢から離れたところに深さ10cmから15cmの穴を掘って、そこにしたあとに埋め戻す方法もとられます。これでも土の中の微生物が1週間ほどで分解してくれるといいます。

ただし、このとき水に溶けないティッシュペーパーは決して使わずに、トイレットペーパーを利用することを忘れてはいけません。ティッシュペーパーだとそのまま土の中に残り続けてしまいます。

3. 持ち出し式
便器の下にタンクをおいて、そこに貯め、ヘリコプターなどで持ち出します。確実で設置するのに費用はかからないのですが、定期的にヘリコプターを飛ばす必要があり、ランニングコストは莫大になってしまいます。その結果、垂れ流してしまい環境問題になったという事例もあります。

4. 携帯トイレ
市販の携帯トイレを携行し、そこにして下山してから廃棄する方法もあります。山の中には携帯トイレで用を足すための小部屋を作っているところもあるそうです。

環境のことを考えながらも、以下に手軽にコストをかけずにトイレを設置できるかが、設置する側も苦心しているところなのです。自分たち利用者としては、自分の行為が山に負担をかけていないか振り返ってみることが求められるのではないでしょうか。

【参考】be on Saturday 2012/04/28

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落ち葉や枯れ葉で発電

2012年1月 17日 By: rainbow Category: 環境問題 No Comments →

電力が極度に不足し、多くの企業や家庭で輪番停電をしながらもみんなで協力し合って、厳しい状況を乗り越えてきました。本格的な冬が到来し、やがて来る猛暑に向けて同じような事が起こらないようにと様々な工夫が今なされています。大規模施設では電気を使わずにガスなどで発電する仕組みを構築したり、代替エネルギーの使用、需要のオフピーク化などがその一例としてあげられるでしょう。

そんな取り組みの中で、国土交通省が実施しようとしている非常時の電源確保方法が今、話題をよんでいます。その電力確保方法の元になるのが、落ち葉や枯れ葉です。真っ先にこの話を聞いたときに思ったのが、落ち葉焚きでした。落ち葉を燃やしてその熱エネルギーを使って電力を得るのではないかということ。しかし、実際にはどうもそうではなさそうです。

落ち葉や枯れ枝、雑草などを蒸することによってガスを発生させ、そのガスを使ってタービンを回して発電するといい、こういった設備を実験的に全国に17ある国営公園からいくつか選んで試験運転させるそうです。

これからその実験結果を受けて本格的に運用するかどうか決まるものと思われますが、公園内の街灯やトイレなど施設に使う電力はかなりをまかなうことができるものと期待されています。東京・立川にある昭和記念公園の場合、年間の必要電力の約1割をこの落ち葉ガスによってまかなえると試算されています。

全体から考えると、まかなえる総量は決して多くはないのですが、通常こういった落ち葉などはそのほとんどが集められて焼却処分されている現状を考えると、その分のコストを削減することができることも全体効果として考慮することができます。

また、災害時などの緊急時には大きな公園は避難場所となることが多くありますが、こういった場合に救援活動を補助するための電力としてまかなうこともできると期待されており、公園と電力施設には、意外な親和性があることがわかります。

今まで無駄になっていたものを、有効に活用し常に使える環境を容易に整えることができるエネルギー生成方法は、費用対効果の壁を越えることができたとき、強力で安心な生活に結びつきます。落ち葉エネルギーには、その可能性を大いに秘めているのでないかと思います。

【参考】日本経済新聞 2012/01/17