夏の風物詩ともいえるのがすいか割り。
街の至るところですいか割りが行われ、割った後のバラバラになったすいかを拾い集めて、滑稽な姿を肴にしながらすいかを楽しむのが醍醐味といえます。
そんなすいか割りですが、実は2つの公式ルールが存在するというのです。
・JAが設立した「日本すいか割り協会」が1991年に定めた「日本すいか割り協会版」
・「日本すいか割り推進協会」が定めた「日本すいか割り推進協会版」
これだけ見ると、すいか割り協会やすいか割り推進協会なる団体が2つもあること自体が驚きなのですが、日本すいか割り協会はキャンペーンの一環で作られた一時的なもので現在は存在しておらず、日本すいか割り推進協会のルールはJAみちのく村山のサイトで見ることができます。
気になるルールですが改めて見るとものすごく新鮮な発見があります。
<準備>
・日本国産すいかを使用すること
・棒は、直径5cm以内、長さ1メートル20センチ以内の棒とすること
・すいかと競技者(割る人)の間の距離は、5メートル以上7メートル以内とする。
国産すいかしか使ってはダメというのは、さすがJAが主導しているだけあります。
<審判になるための条件>
審判員となるには、すいかが大好きであることを条件とする。また、公正な道徳心を持つ健康な人であり、特に以下の設問に3問以上答えられる人する。
(1)すいかの一番甘い部分はどこか?
(2)すいかの水分はどのくらい?
(3)おいしいすいかの見分け方は?
(4)すいかの種ってどのくらいあるか?
(5)すいかの原産地は?
3問以上正解している自信がありません。審判になるのにも簡単ではないのですね。
<ルール>
・競技者(割る人)の持ち時間は1分30秒とする。
・すいかに当たらなかった場合、時間内であれば3回まで棒を振ることができる。
・以下の点数表を参考に審判員が点数をつける。
- 空振り 0点
- すいかに当たった 1点
- すいかにひび割れができた 2-4点(ひび割れの程度による)
- すいかの赤い果肉が見えた 5-10点
すいか割りが点数制であることを今回初めて知りました。すいか割りも大きな大会があるらしく、そういうものが開催される以上、オフィシャルルールは自ずと必要になるのでしょうね。そんな大会ではなく仲間同士で行うすいか割りは、ルールに縛られることなく、おもいきり楽しんで、割ったすいかをみんなでおいしく食べたいものです。
(参考)
・NEWS ポストセブン http://www.news-postseven.com/archives/20170806_602715.html
・JAみちのく村山 http://www.mitinoku.or.jp/tokusan/suika_wari.htm