2014/11/23
Category: 2014年_軍師官兵衛
太閤殿下がなくなってからの物語の進行がめちゃめちゃ早くなってきているような気がします。今回は三成と家康との関係がいよいよ深くなっていき、関ヶ原の戦いに向けたプロローグまでが内容となっていますが、前回家康の屋敷に三成をかくまって佐和山城への隠居をすすめ、三成もその通りにします。個人的にはこの辺りを深く描いて欲しかったのですが、物語は官兵衛を中心としたものなので仕方ありません。
その如水も、自分は隠居の身であるということを好都合に様々な人のところに出向いて様子をうかがいます。極めつけは恨みもあるであろう三成のもとに出向き、策まで進呈する状況。家康が三成に動くように誘導していたということですが、如水も十分同じ動きをしていたのですね。しかもかつて秀吉の軍師であったということから、その策通りに三成も信じたのかもしれません。数年前の大河ドラマで直江兼続側から三成を見ましたが、今回は逆の立場。そのあたりもさらりと流されてしまったのがちょっと残念でした。
毛利家に立ち寄った際には、毛利家の意見がまとめきれていない状況を見て内紛が起こることを予想するあたり、さすがキレル武将だなと感じました。かつての状況にとらわれることもなく、黒田家という守るべきものも長政に譲っていることから、本当に自由な動きができるようになって、いよいよ如水も最終章は華々しく幕を開けていくのだなと、周囲の状況をみて感じました。
次回は、いよいよ如水が動き出します。長政も今後蜂須賀家と長く断絶するとは思いもせずに糸と離縁し、家康の養女と結婚し、益々家康側につくことが明確な状況での関ヶ原の戦い。どのように運命は転がっていくのか残り少ない話を楽しみにしたいと思います。
◆官兵衛紀行◆
滋賀県米原市
- 観音寺
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- 佐和山城趾