セロトニンと涙でストレスを消し去ろう
現代はストレスで溢れています。至る所にストレスの火種になる要素は含まれており、それらを避けて通ることなどは決して出来ません。ストレスのないところに行きたい、近くのあの人はストレスのなさそうな生活をしていて羨ましい、などと感じる事もあるでしょうが、そのような場所はないし、ストレスを抱えていないという人はいないのです。
しかし、その中でもストレスを感じさせない生活をしている人は確実にいます。そういった人たちに近づく方法として東邦大学医学部の有田秀穂教授の著書「脳からストレスを消す技術」に素晴らしいアドバイスがあったので紹介したいと思います。
この手の話は、比較的多くの人が論じていますが、有田教授は医学部の専門家らしく、科学的にどうすればいいかを検証した上でのアドバイスを与えていることから、見るものにとって非常に信憑性が高く、実践しやすい内容のように感じます。
ストレスを消す方法はたったの2つを実践するだけ。一つがリズム体操を行うこと、そしてもう一つが涙を流すことだといいます。ストレスは、身体的なストレスと精神的なストレスがあり、身体的なストレスにはリズム体操、精神的なストレスには涙を流すといいのです。
◆リズム体操
腹式呼吸を含むものがいいそうですが、一定のリズムを繰り返すものであれば基本的には何でもいいといいます。例えばジョギングやウォーキング、足でリズムをとる、ものを噛むのもOKで、1回に5分程度の動作を行います。リズムを繰り返すことによって、脳内にセロトニンという脳を落ち着け、体を元気にする成分が多く分泌されることがわかっています。初めて3ヶ月は体内がこのセロトニンの増加に追いつかないため、一時的に体調が悪く感じることもあるといいますが、それを超えることによって安定するといいます。
◆涙を流す
セロトニンを鍛えることで、ストレスに対して抵抗する力はつくのですが、ストレスを感じたものを洗い流してくれるのが涙なのです。それも感動することによって出てくる涙が大切であり、感動の涙を流すことによって、これまで緊張状態にあった脳が落ち着けることができるのです。
このように、本来人間に備わっている機能を十分に活用することによって、ストレスをストレスと感じることなく、毎日を楽しいものにすることができることがわかります。毎日の生活の中で何か一つの動作でもいいので、リズム的な動作を取り入れ、感動する本を読んだり映画を見てみるといいのではないでしょうか。
【参考】脳からストレスを消す技術 有田秀穂著
(文庫)脳からストレスを消す技術 (サンマーク文庫) (2012/02/14) 有田秀穂 |
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