2014/08/31
Category: 2014年_軍師官兵衛
早くも物語は九州平定以降の激動に向けたプロローグとなっていました。その第1弾として描かれているのが宇都宮鎮房。村田雄浩さんが演じていることからもただならぬ雰囲気を醸し出しながら官兵衛と本領安堵を巡って激論を交わします。ここまで念を押されて安堵すると言われるシーンを描いていることで、この部分で後に問題になるのだなと感じます。本当はもっと何らかの書面があったのかもしれませんが、こういった口約束だけで重大な内容を取り決めてしまうというのがすごいなと思います。
二つ目はバテレン追放令です。外国人宣教師が口を滑らせ、秀吉が不安がるようなことを話し始めてしまったことによって、秀吉はキリスト教をこのままにしていてはいけないと考え、右近に「信心を捨てよ」という書状を送ります。官兵衛は激しく秀吉に説得するのですが、この時点でキリスト教徒であったこともあり完全に聞く耳を持ってもらえません。この状況が、きっと官兵衛と秀吉のほころびを示すものなのでしょう。これからもっともっとこれが広がっていくとき、官兵衛はどのように世を渡っていくのでしょうか。
石田三成が官兵衛に変わって徐々に勢力を強めているのはある意味仕方がないことだと思います。それは戦乱の世の中が終わり、軍師という役割から政治という要素が高まっていて、それを支える人物は官兵衛ではなく三成なのですから。そういう意味でも官兵衛や長政が今後新天地でどのように振る舞っていくのか、あまり知識もないので新鮮な目で見ていきたいと思います。
◆官兵衛紀行◆
福岡県築上町
- 城井ノ上城跡