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当初の二千円札の肖像は坂本龍馬?!

2010/02/27 Category: 日記

以前のコンビニATMでお金をおろすと必ずといっていいほど出てきて自分たちを困らせた二千円札。2000年に鳴り物入りで登場したこのお札は、その当時バブル崩壊で危機的状況にあった日本経済の再生を目的にして導入されました。新しい紙幣が登場すればそれによって自動販売機や駅の券売機など多くの機械が切り替わるので経済効果が高いとされたのですが、残念ながらその使いづらさから広まることもなく、発行枚数も低迷を続けています。

その二千円札の肖像画が何か思い浮かべることができますか?表面には守礼門、裏面には源氏物語絵巻第38帖「鈴虫」の絵図と詞書および作者の紫式部の肖像、光源氏、冷泉院が描かれているすごく美しい紙幣なのですが、もしかしたらその表面は坂本龍馬になるかもしれなかったという事実はあまり知られていません。

そもそも発行を決めた生みの親は小渕恵三元総理なのですが、彼はもともと大の坂本龍馬ファンでした。幕末史研究家・小美濃清明氏が官邸を訪ねた時に直接小渕さんから聞いた話によると、新紙幣のデザインを決める時に当然坂本龍馬も候補に挙がっていたそうです。しかし、二千円札の肖像ではかわいそうだという理由で採用が取りやめになったというのです。二千円札にとっても坂本龍馬にとっても、なんだか悲しい結果に終わってしまった訳ですが、今の龍馬ブームを考えると皮肉な結果だと感じます。

そんな二千円札は、平成22年1月末での発行枚数は約1億枚で五千円札の6分の1程度にまで下がりさらに年々減少傾向にあります。これは、先のコンビニATMが二千円札を入れなくてもいいような仕様になり利用頻度が益々下がっていることが要因の1つなのですが、日本国内で珍しく年々発行枚数が増加している地域があります。それが表面の守礼門がある沖縄です。

沖縄では二千円札流通促進委員会なる民間ボランティア組織が立ち上がり県内で普及活動が繰り広げられています。県内の様々な交通機関やコンビニ、商店で利用することができる環境が整いつつあることも、利用頻度を上げる結果につながっているものと見られます。これが国内全般で広がれば、もっと普及するのだと思います。利用者としては二千円札をもつメリットは財布の中が薄くなっていいからというのが最大なのでしょうが、自分のようにあまり財布の中にお金が入っていない人にとっては逆に厚くしたいという思いもあり、様々なところで簡単に使えないと紙幣を持ちたいとは思いません。

よくニワトリとたまごの問題が話題になりますが、こういった紙幣の利用は完全に利用できるインフラが整わないと広がらないという方向しかないのではないかと思います。新デザインになって坂本龍馬が肖像画になるというウルトラCもあり得るかもしれません。今後、廃止されるか発行枚数を増やすか金融関係者がどのように考えているのか注視したいと思います。

【参考】
・リアルライブ http://npn.co.jp/article/detail/90969583/
・日本銀行那覇支店 http://www3.boj.or.jp/naha/2000/suiigurafu.html
・真南風プラス http://www.ocvb.or.jp/card/ja/0600002869.html

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