あしたまにあーな

毎日の生活に ほんのちょっとのうるおいが 届きますように


あしたまにあーな > ドラマ > 2010年_龍馬伝 > 龍馬伝 最終回「龍の魂」


龍馬伝 最終回「龍の魂」

2010/11/28 Category: 2010年_龍馬伝

一年間このドラマをずっと見てきた思いを胸に始まる前から早くもくるものがありこの調子ではこの先どうなってしまうのか思いやられる状況のなか始まりました。歴史の中で自分たちは近江屋が暗殺の舞台になったということを知っているので、龍馬には早くその場から逃げて欲しいという思いがありましたが、龍馬はいつものように近江屋の周りで落ち着いています。

さらに近江屋を中心として、新政府綱領八策を書き上げ各藩に送り、越前にいる松平春嶽のもとに実際に行って説明までします。誰もが龍馬の書いた「○○○」に誰が入るのか疑心暗鬼になり始めます。ここまで龍馬の動きが気になるのは龍馬という存在が日本にとってかけがえのない大きな存在になっているからでしょう。薩摩や長州にも届いたのですが、今回土佐藩の山内容堂がどのように感じたのか最後まで分からなかったのは残念です。彼や後藤象二郎はどのように感じたのでしょうか。

その龍馬を暗殺しようとする面子の一人に市川亀治郎がいるのに驚きました。暗殺者はなんだか顔を隠してあまり目立たないのですが、なぜか露出が多いなと思っていたら亀治郎さんでした。風林火山の武田信玄以来の大河ドラマ復帰、といってもたった数十分の場面ではありますが。短いワンポイントといえども、弥太郎に思いを語る場面は思わず息を呑んでしまいました。さすが役者といえる演技で、顔の表情だけでこれまで抱いてきた無念を感じ取ることができます。香川照之さんと二人で濃密な迫真の演技の時間でした。

龍馬を暗殺した人に関しては様々な説があるようですが、今回は見廻組の今井信郎を中心とするメンバーによるものとして物語をすすめています。ほとんど即死だったという「その時」ですが、龍馬は思いの外意識をもって中岡と話をしています。自分ができることは十分できたという思いはどこかにあったのだと思いますが、その後のプライベートの思いをことごとく実現できなかったことが龍馬にとって心残りだったのだと思います。

そんな龍馬と物語の中で密接に関わってきた岩崎弥太郎ですが、最後に再び人情的な思いを龍馬にぶつけます。自分が龍馬を信じてしまったがために稼いでしまった5000両を龍馬に返すといいながらも、龍馬は弥太郎に自分にはできない日本一の会社を興して日本中の人々を幸せにするために使うように説得し、「達者でのう」と送り出します。それが最後でした。嫌な予感がして走って龍馬に会いに来る弥太郎は、やっぱり泥まみれになっていて最後もずぶぬれ状態。最後の回想シーンの後に亡くなるのですが、目も半開きで笑いながら逆さまになってなくなっていきます。すごい最期でした。始めから最後まで体当たり演技でした。香川さん、本当にご苦労様でしたといいたいです。次の坂の上の雲でももうすぐ亡くなってしまいますが、がんばってほしいですね。

この後、自分としては勝海舟と西郷の無血開城など龍馬に関わった人々がどのように龍馬の思いを受け継ぎながら明治政府を立ち上げ、時代を突き抜けていったのか知りたいという思いがありましたが、残念ながら実現しませんでした。その時歴史は動いた、ではないのですが、きっと多くの視聴者はそれを望んでいたのではないでしょうか。気になるので色々とこれから勉強していきたいと思います。

物語全体として、時代を駆け抜けていった坂本龍馬のそれぞれの場面での思いや影響を受けた人々の思いを知るいい機会となったことに対して、今回の大河ドラマに感謝したいと思います。自分としては大河ドラマの映像を全般的に光を抑えたようなものにするという斬新な手法も初めてで、新鮮な大河ドラマとなりました。

次回は、再び戦国時代に戻り浅井三姉妹の一人であるお江の生涯を描いた作品で、篤姫の脚本を手がけた田渕久美子さんのオリジナルとなるそうです。このあたりの時代を行ったり来たりしている印象がある大河ドラマですが、新たな物語を通して何を伝えたいのか、しっかりと見ていきたいと思います。

最後に、今年一年龍馬伝のつたない感想を読んでいただきありがとうございました。来年もよろしくお願い申し上げます。

◆龍馬伝紀行◆
京都府京都市
 - 坂本龍馬・中岡慎太郎像(京都霊山護国神社)
 - 近江屋跡
 - 坂本龍馬・中岡慎太郎の墓(京都霊山護国神社)
東京都千代田区
 - 三菱一号館
東京都江東区清澄
 - 清澄庭園
東京都台東区池之端
 - 旧岩崎邸庭園
高知県高知市桂浜
 - 坂本龍馬像

 

 




コメント

*


コメント(1)

  1. 弥太郎がコケるシーンでおもいきり膝パットが見えてましたね(汗)

    コメント by maa | 2010/11/29 21:14



トラックバックURL