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アイデアが浮かぶ方法

2009/11/21 Category: ビジネス

新入社員の頃は、与えられた内容をきちんとこなしていれば十分評価されていましたが、次第にそういったルーティンワークではいい評価を得ることが厳しくなってきます。そして次第に求められるようになるのが創造力や発想力といったクリエイティブな能力なのです。ここでまず第一の関門がやってきます。これまでの受験勉強などでは与えられた問題を定石にしたがって回答していけばよく、多くの問題を解くことによってパターンを覚えればいい点数をとることができました。その手法はここまでのタイミングでは通用するのですが、クリエイティブな能力が求められるこの時期になって、行き詰まってしまうという人が多いのです。

自分も、新しいことをゼロから作り出したり考えたりすることが苦手だったのですが、そんな中薄い一つの本に一つの考え方が載っていることを発見しました。それが、ジェームス W.ヤングさんの「アイデアのつくり方」という本です。この本の中にアイデアをどのようにして生み出すことができるのか、そのヒントが載っています。ヤング氏はアイデアは5つのプロセスを経て生成されると説明しています。以下にその5つのプロセスを示します。

1. 資料収集の徹底
対象に関係する特殊知識と世間のできごと全般の一般知識を、常日頃からファイリングする。

2. 嫌になるまで資料を咀しゃく
集めた事実をさまざまに組み合わせ、頭に浮かぶことを紙に書いていく。アイデアが出なくて絶望的な気分になるまで続けるのがポイントだ。

3. 問題を意識から外す
音楽を聴いたり、映画に出かけたり小説を読むといった、想像力や感情を刺激することに心を完全に移す。

4. アイデアの誕生
すると、ひげをそったりシャワー浴びているといった期待していない時にこそ、突然アイデアがひらめくという。

5. 人に話しながら具体化
アイデアは心にしまわず、理解ある友人に伝えることでさらに形になっていく。

必ずしもすべての人がこれを実践することでアイデアをひねり出すことができるというものではありませんが、これを読んでみると自分の中でも確かにそうかもしれないという経験はあるのではないでしょうか。例えば、一生懸命悩んでいてもうダメだと思ってそのことから離れてリラックスしていると突然先ほどまで出てこなかったひらめきが浮かんでくる事があると思います。これもヤング氏の説くアイデアのつくり方のプロセスを経ているのです。

このように、アイデアは何もせずに向こうからやってくるものではなく、自分で日頃からその引き出しを多く持つための情報収集が必要なのです。そうすることによって始めて引き出しから必要な情報を入手することができます。自分の中では嫌になるまで十分に練っていないのが問題で、考え方が足りないのでしょう。考えもせずに問題から意識を外してばかりいては、単なる現実逃避になってしまいます。そいうならないためにもとことん考える練習をしたいと思います。

【参考】誠 Biz.ID http://bizmakoto.jp/bizid/articles/0908/28/news038.html

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