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トイレを借りられないお店の思惑

2009/04/19 Category: 日記

トイレお断り

緊急時に大変助かるのがお店のトイレですよね。百貨店やスーパーなどは当然としてコンビニや喫茶店など街中にあるお店でもトイレを借りることができるところは増えつつあります。きっと、これに反比例するように街から公衆トイレも減っているのではないでしょうか。

そんな中、今日ふと見つけたのが「当店はトイレのみの御利用はご遠りょ頂いております。」という張り紙でした。これは全国チェーンの中古書籍を扱う有名なお店なんですが、わざわざとってつけたかのように遠慮してほしいという強い願いがこもっている張り紙です。遠慮の「慮」という文字をあえてひらがなにしているのも、小さい子供でも読んでほしいというメッセージがこめられているに違いありません。

トイレを借りることができるお店が増えているにもかかわらず、あえてこのようにトイレのみの使用を禁止しているところがあるのはなぜなのでしょうか。そこで今回はこの謎に迫ってみたいと思います。

■立地条件
まず、この古本屋の立地から考察していきます。この駅の周辺には大きな総合大学が存在し、それに伴って多くの居酒屋があります。その学生が居酒屋帰りに外でまどろんでいるうちにトイレに行きたくなることが容易に想像されます。しかし、立地的な条件だけでこの張り紙が張られた理由を考えるのは無理があります。立地は今までと変わらず、変化はありません。にもかかわらず、なぜこの時期に張り紙が張られたのかを説明する必要がさらにあるのです。

■時期的な条件
いわずと知れたこの時期は大学の新歓コンパの時期です。駅の周囲では至るところで数十人のグループが出来上がっています。中には地面に寝転がっている人、一人の女性を数人で狙っている男性、介抱している人、叫びまくっている人など実に多くの酔っ払いが街を占拠しているのです。

新歓コンパでいつもよりも多くの学生が大量にこの古本屋に「トイレ貸してください」攻撃を仕掛けたことによって、業務の支障が出たことが想像されます。耐えかねた店員がとっさに張り紙を作って張り出したのではないでしょうか。あまりに急いでいたため、遠慮の「慮」を思い出すことができずにひらがなになってしまったのです。

ですが、最後にひとつだけ解いておかなければならない謎があります。それは隣にあるコンビニではそのような張り紙がないのです。古本屋とコンビニでこの対処の違いについて言及しておく必要があります。

■客になり得るかどうか
古本屋とコンビニの違いですが、それはトイレを借りた人が客になる可能性があるかどうかで決まるのです。トイレを借りたい人はかなり酔っています。そのため、トイレを借りた後コンビニでは、そのまま水やお茶を購入するという流れに持っていくことができます。コンビニによっては「お水とウコンで楽になろう」とでも店内で宣伝しておけば、トイレを借りた人の心は「ほしい」という心で満たされてしまうでしょう。これはコンビニの外では感じることのできなかった欲求です。コンビニとしてはトイレというアイテムを使って潜在的な顧客を見事に獲得することができるため、トイレ利用客Welcomeなのです。

一方で古本屋はどうでしょうか。酔っている人が古本屋で本を選ぶでしょうか。マンガを読むならまだしも、外では新歓コンパメンバーが待っています。そんなシチュエーションで悠長にトイレを借りた後マンガを選び、購入する人がいるでしょうか。専門書や参考書などは考える余地すらありません。つまり古本屋に来た酔った学生は顧客ではないのです。そのような人にトイレを貸したところで業務の妨げになるばかりか、店内にいるほかのお客様の迷惑にもなりかねません。

以上から、お店がトイレを貸すか貸さないかの判断ポイントは「その人が顧客になりえるかどうか」なのです。この古本屋でもトイレから出てきた酔っ払い学生を相手に本やCDを売るうまい仕組みを考え出すことができれば、顧客になるえるのです。たとえば、「コンパで女性を必ずおとす方法」「二日酔いにならない飲み方」「すべらない話術」などの本を目立つところに特集として集めるといったことが考えられるのではないでしょうか。


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