首都直下地震でトイレが4時間半待ち!?
東京で直下型地震が発生する場合の様々なシミュレーションがこれまでになされてきました。徒歩ででも帰るという人が半数以上に昇り、大きな河川の近くでは川を渡れない人で大渋滞を起こすといわれています。
そんななか、新たなシミュレーション結果が中央防災会議の専門調査会から発表されました。それはトイレの問題です。直下地震が発生すると、東京23区ではトイレが大幅に不足し、発生から2時間後には約81万7000人がトイレに行けない状況になるというのです。
最も深刻な千代田区ではなんと4時間半待ちの長蛇の列がうまれるというのですから、もはやガマンができないところまで来ています。トイレに行けない理由は、断水が起きてトイレが使えなくなる状況が発生し、そこに通勤・通学者ら約1270万人が一斉に徒歩で帰宅を目指したり、避難所へ向かうという需要と供給のバランスが思いっきり崩れた場合を想定しています。
トイレに行けない事象は既に新潟県中越地震などでも起きていて、このときはトイレを我慢するために水分を控え、血栓症を引き起こす人が続出したそうです。この対策として以下の3つを調査会では挙げています。
(1)混雑を避けるため帰宅日時をずらす
(2)企業は社員用の簡易トイレなどの備蓄を進める
(3)個人も介護用おむつなどを常備する
個人レベルですぐにできることは、(3)でしょうか。でも、いつも鞄の中におむつを入れておくのはなんか怪しい感じもします。誤って会社で書類と間違えて取り出してしまう危険性もあります。
おむつにどうしても抵抗があるという人は、コンビニの袋とポケットティッシュを持っているだけでもかなり強い味方になってくれると思います。何かの時のために用意しておくべき持ち物リストに加えておいた方がいいですね。
その他にも困ることはまだまだありそうです。
【参考】ニュース・イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/event/disaster/190529/#izaRelBlog
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