あしたまにあーな

毎日の生活に ほんのちょっとのうるおいが 届きますように


あしたまにあーな > 日記 > 今どき学校トイレ事情


今どき学校トイレ事情

2010/05/09 Category: 日記

自分が小学生だった頃、学校のトイレで用を足すために個室へ入ることに対してものすごい抵抗がありました。大便に行くと冷やかされ、いじめの対象になってしまうという不安から休み時間に行くことができなかったのです。おそらく多くの小学校や中学校では同じ傾向にあったのではないでしょうか。

また小学校へ入学して初めての経験として和式トイレの存在があります。今まで幼稚園や保育園、家のトイレでは洋式トイレが一般的で、和式トイレを利用する機会がない子供たちは、和式トイレの使い方がそもそも分からないという状況にしばらく悩まされるといいます。これは自分が小学生だった頃から今も変わらない状況にあるようです。

このように暗い、怖い、汚い、臭い、壊れているという「5K」と呼ばれた学校トイレも今では、かなり進歩しているようです。まだまだその数は少ないのですが、少しずつ時代の流れに学校施設がついてきているということなのでしょう。

まず、トイレの洋式ですがTOTOによると現在導入している学校向けトイレの8割が洋式だといいます。未だに2割が和式を採用しているのが謎ではありますが、少しずつ洋式化が進んでいるといえるでしょう。

神奈川・川崎市の学校では、温水洗浄機能、人感センサーなどの最新機能を揃えているといいます。これも一般家庭ではすでに当たり前の存在といえるのですが、ようやく導入が始まっている現状を考えると、まだまだこれからでしょう。

神奈川・茅ヶ崎市の小学校では、男子トイレをすべて個室化し小便器をなくすという大胆な施策を実施しました。これによって上記のような冷やかしもなくなり安心してトイレを利用することができるようになるので、小中学生としては嬉しい施策でしょう。

学校のトイレ研究会によると、2009年度において全国で築20年以上の小中学校は全体の84%にものぼり、そのうち6割がトイレの改修を行なっていないといいます。ということは、ほとんどの学校が未だに和式トイレのみである可能性が高いものとみられます。世の中が変わり生活様式が変化している中で、学校という場所が昔のままというのはなんだか不思議な感じがします。改修するのにも費用がかかり、生徒が「学校のトイレとは、そういうものだ」という我慢に依存しているのが現状なのです。

男子トイレの問題は、このように難しい問題を内包していてなかなか解決することができづらい状況にあるのですが、上記のようにこれを打開しようとしている学校がある以上、不可能ではないはずです。教育委員会等のトップから変革を期待したいと思います。

【参考】
・日経Plus1 2010/05/08
・学校のトイレ研究会 http://www.school-toilet.jp/

変わる学校のトイレ―子どもの思いを形にする 変わる学校のトイレ―子どもの思いを形にする
(2002/11)
小林 純子

商品詳細を見る




コメント

*



トラックバックURL