あしたまにあーな

毎日の生活に ほんのちょっとのうるおいが 届きますように


あしたまにあーな > ニュース


開発に成功した青いユリとは?

2012年5月 16日 By: rainbow Category: ニュース No Comments →

青という色は周囲に多く存在していそうで、思いの外少ないようです。科学が発達した現代において、人間に作られないものはないというくらいであっても、青い合成物は長らく実現することができませんでした。

それが、青い発光ダイオードを皮切りに、植物の世界にまで実現が困難だと言われた「青い」花の研究に次々と成功するようになってきました。「青いカーネーション」は「ムーンダスト」という商品名で、「青いバラ」は「blue rose APPLAUSE」という商品名で、近年では量産化が可能な状態にまでなっています。ちなみに青いバラのお店での値段は1本2000円から3000円程度、青いカーネーションは1本400円から500円程度だといいます。

そんな青い植物の仲間にさらに、もう一つ加わることになりました。それが「青いユリ」です。

開発したのは、サントリービジネスエキスパート植物科学研究所などを中心とするグループで、これまで青い植物を開発してきた人々です。その方法は、遺伝子組み換え技術を使ったものであり、完全な青というよりも、今までの赤いユリよりも周囲が青みがかっているという表現のほうが正しいでしょう。

ユリの花の色としては、これまで白、黄、オレンジ、ピンクというような色がありますが、青は存在しませんでした。それは、青色を作るために必要な遺伝子であるフラボノイド3′,5’が存在しないことが理由でした。そこでこの青色遺伝子を別の花であるカンパニュラから持ってきて、融合させることによって、青色を実現したといいます。

おそらく青色なら何でもいいという訳ではなく、相性などの問題から数え切れないほどの青色の花と融合させてみたのでしょう。そのトライアンドエラーが実を結び、このような結果となったのだと思います。研究者の方は一重に、「青いユリが見てみたい」という好奇心と意欲から困難を乗り越えてきたものとみられます。

今回は開発に成功したというタイミングなので、まだ商品化するまでには至っていないそうで、そのめどは2018年くらいになりそうだとのこと。もう少し待っている間に次の「青い花」が何になるか想像してみるのも面白いかもしれません。

【参考】
・SUNTORY http://www.suntory.co.jp/news/2012/11421.html
・産経新聞 http://sankei.jp.msn.com/west/west_economy/news/120509/wec12050918590009-n1.htm

パンがコメの支出を逆転

2012年5月 05日 By: rainbow Category: ニュース No Comments →

1985年には、米への支出が7万円、パンに対しては1万円だったのですが、年々米への支出は減少を続け、なんと2011年には米とパンが逆転し、いずれも支出額は3万円程度になったことが、総務省家計調査の結果から明らかになりました。

ここでいう「米」とは、調理済みのものは含まず、炊飯器で炊く前の米のことを示していて、家庭の中で米にお金を支払うという当たり前の文化が変化していることを如実に示す結果になったと考えられます。

主な要因としては、
・高齢者や共稼ぎが増え、調理済みのものの購入が増加した
・パック詰めのご飯が震災後注目を浴びて、前年比40%もの伸びを示している
といったことが挙げられるといいます。

自分の生活について振り返ってみると、ご飯を食べなくなったというイメージはあまりないのですが、急激な減少をしている過去30年間で比較することができる人にとっては、昔よりも米を買わなくなったと感じるかもしれません。

コンビニやスーパーでの弁当やおにぎりなどは、その研究の成果からか年々美味しさを増しているような気がします。使っている食材や塩、海苔などを徹底的にこだわり、値段もかなり抑えられていて家で作るよりも買って食べた方がお手軽で、美味しいという状況になってきているのもあると思います。

米に対してお金を使わなくなっている要因は、上記の他に米の値段そのものが下落しているということもあると考えられます。総務省「小売物価統計調査」によると、平成16年から平成23年にかけて米の小売り価格は約20%も下落していることから、上記要因に付加的に考慮しておく必要があります。

さらに、米を炊くという行為自体も減っていることが考えられます。その結果、家電メーカーも今までと同じように待っていれば炊飯器が売れる状況ではなくなっていることから、米を炊くことに「本物志向」「高級志向」という新しい領域を求めて訴求せざるをえなくなっています。量販店に行くと、備長炭で炊いた風味などの値段の高い炊飯器が圧倒的な存在感で売られていることからも、現状を見て取ることができます。

このように、手軽なパンの消費、支出はこれからも伸びていて、米への個人の支出は減少を続けていくことでしょう。この状況がいいのか悪いのか、今はまだ分かりませんが、今後世界中から米が流れてくる時代を迎えたとき、さらに小売価格は下がることになるでしょう。そのとき、生産者を含めた流通がどのようになって行くのかをシミュレーションしておく必要がありそうです。

【参考】
・日本経済新聞 2012/05/04
・米ネット http://www.komenet.jp/

任天堂も開始するネット課金

2012年4月 21日 By: rainbow Category: ニュース No Comments →

モバゲーやGREEなど今注目を浴びて急成長をしているSNS関連企業の収益の源泉はネット課金の仕組みにあるといわれています。はじめは無料で始めることができるゲームばかりなのですが、無料のままではゲーム自体を有利に進めることができず、戦いに負けてしまいやすくなったり、莫大なる労力を必要としたりします。その結果時間をお金で解決するかのように、数百円でアイテムを購入しキャラクター自体を進化させるのです。

さらに、自分専用のアバターと呼ばれるキャラクターをかっこいい服に着せ替えるためにも、数百円を支払う、という風に、ちょっとずつお金がかかるようになっていて、気がつくと数万円の請求になったりするのが恐ろしいところで、社会問題にまで発展しています。十分な判断ができない中高生に高額請求問題が発生することに、この問題の恐ろしさがあるのです。

しかし、ゲーム企業としてはこの収益力は魅力的であり、今やこの手法を採用しない限り先は望めないほどにまでなっているのが現状です。そんななか、ゲームソフトとして完結した販売にこだわっていた任天堂もとうとうネット課金の世界に足を踏み入れるソフトを発売しました。それが「ニンテンドー3DS」のソフト「ファイアーエムブレム 覚醒」です。

そのままネット課金の仕組みをそのまま採用するのではなく、任天堂なりのけじめがそこにはあります。それは、ゲームの本編はしっかりとはじめに購入したソフトの代金で完結することができるというもので、さらに本編とは別の追加シナリオを刷る場合には、ネットで300円で購入することができるという二段構えになっています。これによって、1本のソフトで継続的な収入を狙うことができるようになります。

今後、既存のゲームソフト会社が販売しているソフトも同様の形を踏襲していくことになると思います。これからは、ゲームをする人自体がこれまで以上に「いくらかかるのか」というコストを意識して、利用をわきまえながらゲームを楽しむという自制心が求められる時代が本格的に到来することになりそうです。

【参考】朝日新聞 2011/4/20

ソーシャルゲームのすごい仕組み (アスキー新書) ソーシャルゲームのすごい仕組み (アスキー新書)
(2012/04/10)
まつもとあつし

商品詳細を見る