あしたまにあーな

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レジ袋が有料になっても・・・

2008年4月 15日 By: rainbow Category: 環境問題 No Comments →

昨今の環境問題の関心の高まりから、スーパーのレジ袋を有料にするところが増えてきました。1枚当たり5円程度でもお金がかかるとなると、レジ袋ではなくエコバックを持ち歩こうかなと考えてしまいますよね。

自分がよく行っているスーパーではレジ袋はまだ無料でつけてくれるのですが、それを「結構です」と断ることによってエコポイントというものが2円分もらえます。2円なので、100回でも200円程度なのですがなんかお得になった気分を味わうことができます。

でも、今日気付いてしまいました。

なんか、片手落ちじゃない?

今日、3品くらいの買い物をして、レジ袋をいらないと断ったまではいいのですが、どうしても水物が入っていたため、どうしても袋が欲しくなって辺りを探してみると大量にあるじゃないですか。袋が。

そう、あのロール状になったうすい袋です。あれはレジ袋の削減が叫ばれても、ノーチェックなんですね。もう取り放題という感じです。隣のおばさんは、今使いもしないほど大量の袋を、それはそれは一生懸命に巻き取って去っていきました。

本当にエコを推進したいのであれば、このうすいロール状の袋も対象にしないと行けないんじゃないかと思います。ついでに紙を削減するためにもレシートレス化も進めてはいかがでしょうか。

ほとんどの人はレシートなんていらないです。なので、ポイントカードにレシート情報を登録しておき、必要な人だけ専用端末を使ってプリントアウトする仕組みを導入してはいかがでしょうか。法律的に購入した証跡を残す必要があるのかもしれませんが、環境問題を考えるのであれば考え直す時期が来ているのかもしれません。

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(2007/11/29)
不明

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日本から魚が消える日

2008年4月 13日 By: rainbow Category: 環境問題 No Comments →

刺身

数ヶ月前に日本の魚市場では大きな衝撃が走りました。それは、マグロが中国人によって買い負けを起こしてしまったのです。買い負けとは、外国人が高値をつけ競り落とすことで日本人が買えなくなってしまうことをいいます。

そんな現状を考えてか、ゲホウ(トウジン)、シイラ、ブラゴソ、ヒゲダラ、アブラボウズといった日本ではあまり馴染みのない寿司ネタも回転寿司で登場しています。このようにかつては捨てられていた魚が見直されるようになりました。それは、本マグロといった日本人がいつも食べていた魚が、キロ当たり4000円にも価格が高騰してしまったため、安さが基本の回転寿司では扱えなくなってしまったためです。

ここには日本が直面している悲しい現実が影を落としています。

鮭や真鱈がヨーロッパ、中国などに次々と買い負けをしてしまているのです。これは、外国でヘルシーブームに乗って需要が伸びているために起こっていることで、今後もどんどん外国での魚の需要は伸びていくものと考えられています。

特に中国では、中国最大の魚市場は近い将来築地を超えると言われていて、近海魚イシモチが1匹8000円といった高値で売られているほど人気になっています。

中国人バイヤーの曾さんは、長崎から高級魚を輸入し、上海で高値で売りさばいています。マグロの大トロは5きれでなんと8000円!もはや信じられないほどの高値になってしまっています。それでも、中国の富裕層の間ではほぼ毎日のように消費されていると言うから驚きを隠せません。

このように需要がどんどん伸びていっている現状に、40年後に魚が絶滅する危機に瀕していると警告する学者もいます。魚を今こそもっと大切に食べていく必要があるといいます。では、どのようにすれば大切に扱うことができるのでしょうか。

水産総合研究所では、世界中で食べられそうな魚を研究しています。ガストロ、キングクリップといった新たに開発された魚が現在スーパーで売られているのです。

変わり始めている日本の食卓

新しい食材もとりすぎていればいずれはなくなってしまいます。

刻一刻となくなってしまう魚資源

そんな魚との付き合いを今一度見直していく時期なのかもしれません。いつも美味しく食べている魚は数十年後には滅多に食べられないようになってしまうことだってあるのです。

回転寿司「激安ネタ」のカラクリ (別冊宝島)
(2007/01/12)
吾妻 博勝

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マチュピチュの悲鳴

2008年4月 06日 By: rainbow Category: 環境問題 No Comments →



南米ペルー・アンデス山脈の断崖にそびえ立つ「空中都市」マチュピチュ遺跡。

1911年にハイラム・ビンガムによって発見された、13世紀から16世紀に栄えたインカ帝国の空中都市で、1983年に世界遺産に登録され、いまでは世界中から年間80万人が訪れる、南米一の観光地となっています。今では年間440億円の観光収入を得ることができるようになっています。

しかし、ここ最近そのマチュピチュが危機に瀕していると言われています。多くの観光客が歩き回ることで、石の土台が磨耗して揺らいできており、さらに、遺跡周辺は多雨地帯に位置するため、雨による地滑りや土石流がたびたび発生しているのです。

最近の世界的な異常気象も、今後の地滑り発生につながる可能性があり、安全対策が大きな課題となってきました。

■危機1
観光客増加によって石畳がぐらついてしまっている
インカ時代の古道はトレッキングコースとして利用され、傷みがはげしくなっています。入場者数の規制などといった対策を始めましたが、後手後手に回ってしまっているのが現状です。

■危機2
地滑りなどの自然災害
山で起きた地滑りが並となって麓の村を襲う事故も起きています。

ところが、驚くべきことにマチュピチュの空中都市では目立った災害は行っていません。
この街は、地盤が固く自然災害を十分考慮して都市を構築していたのです。段々畑などによって排水の仕組みをつくりました。都市の面積の3分の2をしめる段々畑は、こういった地滑りを防止するための仕組みだったのです。インカの人たちは、山の麓には地滑りや豪雨といった災害があることを知っていたといいます。そのことが街を作るときに対策をした理由なのかもしれません。

しかし、科学の発達によって新たな問題が発覚しました。ラウル・カレーニョ博士らの調査によって、遺跡の深いところに地滑りの後が見つかったのです。さらに2000年3月には、京都大学の佐々教授が調査した結果、麓の度重なる地滑りによって、その上に乗っかっているマチュピチュの地盤もずれてきてしまっているのではないかという仮設が浮かび上がりました。

2005年にマチュピチュ地滑りに関して国際学会が開かれ、そこで「今後20年、大きな地滑りの危険はない」という公式見解を発表しました。現在もなお、モニタリングが続いています。

近年では、異常気象も乾期に集中豪雨が最近おおくみられるようになってきています。世界的に起きている異常気象に対抗する手段はマチュピチュの人々にはありません。現在でも水はけをよくしたり、石組みを直したりして、遺跡を守るための地道な作業が進んでいます。

この地球を代表する世界遺産を100年後の子供達にどうやってそのままの姿で見せることができるのか、人間の知恵が試されているのかもしれません。

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日本放送協会、NHKエンタープライズ 他

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