温泉効果をアップする10の入浴法
毎日寒い日が続きますが、こんなに寒くなってくると恋しくなってくるのが温泉ではないでしょうか。温かく湯気がもうもうとたつ温泉を見ると、自分も心から入りたいと思ってしまいます。そんな温泉ですが、入り方によってその効果は全然違うといいます。そこで今回は、正しく温泉の効能を把握しておきたいと思います。
1.入浴前は適度にカロリー補給を
空腹で入浴すると貧血を起こしやすくなるので、適度にカロリー補給をしてから入りましょう。よく旅館にお菓子とお茶が置いてあるのは、到着後の午後には、これらを口にして空腹を癒やしてから入浴を、という意味があるのです。
2.温泉に入る前後に水分補給をする
入浴の10分から20分前、そして入浴後すぐから10分後までに、コップ1杯程度の水を飲みましょう。これによって入浴中は血行と発汗を促し、入浴後は発汗で血液の粘度が上がって血液がドロドロになるのを防ぎます。
3.温泉に浸かる前に軽く体を洗う
温泉成分をより吸収するために、体を洗ってから浸かりましょう。ただし温泉には、肌の角質や毛穴の汚れを取る効果があるので、体をタオルでごしごしと洗うと肌を傷めてしまいます。そこでせっけんを手に取ってよく泡立てて、手で洗うといいでしょう。
4.体を洗ったあとは温泉の湯でかけ湯をする
かけ湯は、入浴中の脳卒中や心臓発作を防ぐ役割があります。心臓から遠い部位から首へ、つまり右足、左足から太もも、腰、おなか、胸、肩、首へと順に、5杯から10杯ほどかけます。
5.湯口の反対側から入り、湯口側から出る
お湯がわき出ている湯口付近は温度が高く体に負担がかかるので、温度が低くお湯がまろやかな湯口の反対側からそっと足を入れて徐々に湯を体になじませていきます。湯から上がる時はその逆で、湯が新鮮な湯口付近から上がるとよいでしょう。
6.入浴中は、しぼったタオルを頭にのせる
暑いとき、のぼせた場合には冷たいタオルを、寒いとき、立ちくらみがする場合には熱いタオルを頭にのせるとよいでしょう。
7.内風呂に入ってから露天風呂へ
気温が低い屋外にいきなり裸の状態で出ると、血圧が急上昇する場合があります。まずは内風呂に入って体を一度温めてから、露天風呂に行くのがよいでしょう。露天風呂では、頭を冷やして下半身を温めることになり、血液循環が活発になります。体の芯から温めることができます。
8.1回の入浴は5分程度に
1回の入浴で長湯をすると、体への負担が高まります。1回につき約5分間入浴し、3分から5分ほどの休憩をしてから再度、入浴します。これを体調に合わせて、3回ほど繰り返します。時間を計ることが難しい場合は、額にじわっと汗をかいたときが上がりどきです。
9.あがり湯にシャワーはだめ
温泉入浴後は、約3時間ほど皮膚から温泉効果の浸透が持続します。上がるときに、体を洗ったりシャワーをかけたりすると温泉成分を洗い流してしまうことになります。
10.入浴後は30分から1時間の休憩を
汗やほてりが自然に引くまで、水や麦茶、熱で失われやすいビタミンCを含んだドリンク、スポーツ飲料などを飲みながら、ゆっくり過ごしましょう。この時間は大切です。この間に、温泉の成分がより体に浸透していきます。ビールなどアルコールは、のぼせた体に悪影響を与えることがあるので、このときはガマンします。
いかがでしょうか。このすべてを一度に行うことはなかなかできないと思うので、自分のなかで「これだけはできそうだ」と思えるものを選んで覚えておくといいと思います。入る前に水分補給をしっかり行って、手で体を洗い、その後は内風呂から露天風呂へと流れていきます。額に汗をかいたら一度出たりしながら、入浴をして、お風呂から出たら1時間休む。この一連の流れだけでもなんとか実践できそうです。
効能については、すぐに出るものではありませんが、お風呂から出てもいつまでも体がぽかぽかと温まっているようであれば、まずは成功と言えます。あわせて雰囲気も楽しむことができれば、心身共にリフレッシュすることができてまさに一石二鳥でしょう。こうして書いてみるとますます温泉に行きたくなってきました。すぐには行けないので、温泉のもとでなんとかしのぎたいと思います。
【参考】マイナビニュース http://news.mynavi.jp/c_career/level1/yoko/2012/01/10_7.html
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