篤姫 第39回「薩摩燃ゆ」
朝廷を政の中心とする考え方が世の中に徐々に広がりつつある中、将軍家茂は朝廷に攘夷は無理だということを伝えにいくのですが、朝廷の取り合わない姿勢に敗北することになります。
会談前に、慶喜からまずは攘夷を認めた上で、話し合いを勧める必要があるという進言に沿ったものだと思っていたのですが、実はそうではなく本当に敗北してしまったんですね。このとき、もはや徳川家の威信はほとんどなくなってしまったことを家茂も悟ってしまうのでした。
そんななか、あえて諸外国と戦ってあっさり負けることによって、攘夷という言葉を沈静化させようという新しい考え方をもっているのが勝麟太郎でした。やはり、北大路欣也さんの存在感は絶大ですね。勝という大きな存在という役割というのもあるのかも知れませんが、それ以上に周りが若い人が多い分、北大路欣也さんの重厚感が、落ち着いて信頼して見ることができるようにさせているのだと思います。
その勝の「あえて攘夷実行しよう」作戦は、長州藩から始まり、その後に薩摩藩においても行われるのですが、いずれも実質は大敗することになります。
自分は今まで薩英戦争は薩摩の勝利だとばっかり思っていたのですが、今回の内容を見る限り、イギリス軍は燃料切れによる退却であって、薩摩に屈したわけではないんですね。
このまま戦っていたら、間違いなく薩摩の国自体がなくなっていたのかも知れません。そのことを一番知っていたのは、小松帯刀なんじゃないでしょうか。天璋院から薩摩を守って欲しいとお願いされたにも関わらず、薩摩城下を火の海にしてしまったのですから。
しかし、勝の考えは薩摩を中心に実現していくことになります。今後、どのように外国と付き合いながら、日本という国を徳川家が守っていくのかが楽しみです。
ちなみに、今週宮崎あおいさんが篤姫のクランクアップをしたということで、堺雅人さんと対面した際に泣き崩れてしまったそうです。宮崎さんの顔はほとんど真っ白の化粧を施されていて、これで49歳を演じたんだと思うと、改めてすごいなと思います。
先が楽しみですね。
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