篤姫 第38回「姑の心 嫁の心」
今回は、嵐の前の静けさともいえるほどの静かな雰囲気の中で話が進んでいった様に思えます。天璋院も以前であれば、和宮と同じレベルで女と女の戦いを繰り広げたのかもしれませんが、幾多の困難を乗り越えてきた天璋院は、もはや和宮のあからさまな言い方に同様なんてしない様に思えます。
少しずつ幕末に向けて主要なメンバーが集まり始めましたね。まずは坂本龍馬。土佐藩を脱藩し、勝麟太郎の弟子になりたいと志願をすることになります。勝の「海を抑えることが大切」という先見の明を持った人が幕府側にいたからこそ、幕府もあと少しだけ生き残ることができたし、後の無血開城にもつながったんだなぁとしみじみ感じます。
余談ですが、北大路欣也の演技はさすがですね。勝麟太郎を演じる役者というのをあまり今まで見たことがないのですが、北大路欣也のはきはきとした演技が、余計できる人物であることを物語っています。
次に出てきたのが長州藩。これから薩摩と共に幕末を先導していく2大藩の登場です。まだ攘夷だとしか言ってませんが、これからどのような動きをしていくのか楽しみですね。
そんな中今回のメインは、将軍家茂が上洛する話でしょう。天璋院に後押しされ、攘夷は無理であることを帝に伝えるためですが、その裏を知った和宮から、嫌われてしまうことになります。この姑と嫁の考え方の違い、それぞれの立場というものはいつの時代も普遍なものなのでしょうか。家茂ももう少し気を遣ってあげればいいのになと思ってしまいます。
次回は、また時代が動き始めそうな予感。楽しみに待ちたいと思います。
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