ビジネスマンのための「発見力」養成講座
・セブンイレブンのロゴで、最後の文字だけが小文字の「n」なの知ってましたか?
・新幹線の切符で乗車券と特急券はJR東日本とJR東海で違うの知ってましたか?
まずは衝撃的な質問から入りましたが、いつも見えているものでも実は全然見てなかったりすることが多くあります。人は視界に入っていても不必要な情報は脳に入ってきません。でも、その不必要としているのは自分本位の勝手な判断によるもので実はそこにこそ本質が隠されているというのです。思いこみという自分勝手な判断は、時に間違った方向へと導かれてしまいます。
では、それを防ぐために様々な思いこみを捨てて、発見する力を養うためにはどうしたらいいでしょうか?著者はそれに対して、「関心を持つこと」だといいます。上に書いたことを一度知るとおそらく人はロゴを見るようになるでしょう。今まで見えていなかったものが見えてくるのです。
関心を持つようにするには、練習が必要となります。
1.道具をもつ
トリガとなる道具を多く知識として用意する。例えば、PPM(プロダクト・ポートフォリオ・マネージメント)によるビジネスの分類手法、マズローの欲求のビラミッドなど。
2.新聞を読む
できれば、1面から読んでいく。これにより強制的に関心の幅を広げることができる。また経済統計などで関連する仮説を立ててみながら想像する練習をする。
3.ふつうのものをたくさん見る
普通のものをたくさん見ることによって、普通じゃないものと比較することができる。
4.問題解決を徹底する
問題解決を徹底的にやることによって、問題発見能力は高まる。
5.関心の幅を広げる・奥行きを深める
関心のない本や雑誌も読む。
このように、色々なことに関心を持つことによって、今まで見えてなかった様々なものが見えてくるようになると言っています。始めは物事を分解してみるのがいいそうです。例えば、最近の若い女性のファッショントレンドをチェックするという漠然としたものではなく、若い女性の服の色のトレンドは黒がトレンドと言われているけど本当かどうか数えてみる、等。
取りかかりは色々ありそうですが、まずは新聞を色々読んでみるところから始めたいと思います。まだこの本の評価は出せませんが、自分の中で発見力が高まったと思ったら、改めていい評価をしたいと思います。
ビジネスマンのための「発見力」養成講座 (2007/09/13) 小宮 一慶 |
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