あしたまにあーな

毎日の生活に ほんのちょっとのうるおいが 届きますように



赤ちゃんの睡眠のおける大切な3つのステップ

2011年10月 26日 By: rainbow Category: 子育て No Comments →

間もなく生後1ヶ月を迎える下の子供ですが、産まれて間もない子供を見ていると本当に色々なことがわかります。その一つが睡眠です。赤ちゃんはすやすや寝ているイメージがすごく強いと思いますが、当然ながら実際はなかなか寝てくれません。足をキックしながら元気に起きていたり、何かを訴えるように泣き叫んでいたりして赤ちゃんが自ら静かに寝つくことなど、理想でしかないと思えてきます。

しかし、それは決して夢の世界ではないと小児睡眠の世界的権威であるジョディ・A・ミンデル博士は解説していて、赤ちゃんの睡眠には大切な3つのステップがあるといいます。そこで今回はこの具体的な方法について見ていきたいと思います。

◆ 寝る時間を設定すること ◆

時間は21時前が目安です。なんでも、アメリカやイギリス、オーストラリアなどの国の白人のほうが、日本を含むアジア系より子どもが寝る時間が早く、一日の睡眠の合計時間も長いことが、乳幼児の睡眠アンケート調査で明らかになっているといいます。

ちなみに最も早く寝るのはニュージーランドの子どもで平均19時28分、逆に遅いのが香港で22時18分。その差は実に3時間ちかくもある。日本は21時すぎで、夜寝とお昼寝をあわせた一日の睡眠時間の合計は平均11時間37分で、調査した国のなかでもっとも短いそうです。睡眠は健康のみならず、知覚能力や雰囲気にも影響し、寝不足の赤ちゃんは肥満になりやすいというデータもあるそうなので、早めに寝て長い睡眠を確保したいものです。

我が家では、4歳になる上の子供は遅くとも20時には寝るようにさせていて、疲れていると18時頃に寝てしまうほど。乳児の間は寝る時間を固定することは難しいのですが、なるべく早く決まった時間に寝せることが大切だと思います。

◆ 一貫した入眠儀式を行うこと ◆

ミンデル博士が具体的に提案するのは、以下の3ステップ。
 (1) お風呂
 (2) マッサージ
 (3) 静かな環境でのアクティビティ(歌をうたう、絵本を読むなど)

実際に2週間から3週間続けると、夜間の目覚めの回数やまとまった睡眠時間の延長に効果が出ることも明らかになっているといいます。ちなみに授乳は、入眠儀式ではなく食事なので上記には入りません。

◆ 赤ちゃん自ら静かに眠りにつくこと ◆

赤ちゃんは夜中に2回から6回は目を覚ましているそうで、そのときに自分でもう一度眠りに戻れるかが運命の分かれ道です。夜中にも授乳や抱っこなどであやされることに赤ちゃんが慣れてしまうと、それがないと寝付けなくなってしまうため、最初は近くでトントン背中をたたいたりしながら、最終的には子どもが1人で寝付くようにするといいでしょう。

実際に赤ちゃんを見てみると、ちょっとしたことで目を覚ましてしまい、寝るときは目をつぶっていても常に眼球が動いていることから、熟睡状態になかなか入っていないことがわかります。背中にスイッチがあるのかと思うくらい、だっこしながらすやすや寝てくれた子供をベッドに寝かした途端に泣きじゃくることも珍しくありません。

この中で一つでも使えるものがあれば、是非実践してみるといいと思います。一番大切なのは赤ちゃんと接する時間以外のことをできる限り作って、気分転換をすること。ストレスをため込まないように、協力しながら接することができれば、気持ちにも余裕ができ、赤ちゃんもかわいいと思えるのではないでしょうか。

【参考】Exciteニュース http://www.excite.co.jp/News/bit/E1319518823512.html

解明されつつある「疲れ」の仕組みとその対策

2010年11月 06日 By: rainbow Category: ヘルスケア No Comments →

体が疲れているとすべてのことに対してやる気が出なかったりして、精神的にも充実した生活を送りづらくなっていきます。1日の終わりや金曜日などで感じるのであれば、夜や休日に疲労回復をすればいいのですが、疲れが毎日溜まっているような感じであれば、必ず対策が必要となります。

疲労とは、重労働や仕事のプレシャーなどで心身共に大きな負担が掛かり、体の機能に問題が起きている状態のことをいい、それを脳がキャッチして疲れたと感じるのが疲労感です。

なので、体が疲れていても仕事にやりがいがあれば、体に元々備わっているストレス対抗機能によって疲れは吹っ飛び、脳にまで疲労が達しないので、疲れたと感じません。一見いいように見えますが、これが危険なのです。自覚症状がないにも関わらず体の機能に問題が生じていることがあるからです。こうした疲労感がない疲労のことを隠れ疲労と呼ぶそうです。

疲労が起こる要因は「5つの生活環境ストレス」としてまとめることができます。
1. 主に人間関係からくる精神的ストレス
2. 過剰労働などの身体的ストレス
3. 化学物質
4. 気候の変化や騒音
5. ウィルスや細菌
こういったストレスが複雑に絡み合って疲れは生じるのです。疲労が溜まり疲労感を感じるまでのメカニズムはまだ解明されていませんが、疲労したときに出される疲労物質がどんどん溜まっていき、それがあるしきい値を超えると脳に伝達する物質が作られるという説が有力だといいます。

そんな疲労を把握するためには、きちんと定量的に判断するのが一番です。今、人の唾液の中に含まれるヒトヘルペスウィルス(HHV)の値を測定し、疲労度を算出する方法が実用化されようとしています。これによって自覚症状のない疲労からくる体の危険信号を的確に把握して対処することができると期待されています。

最後に、疲労をため込まない方法について考えてみます。専門家によると早めに休息を取るに限ると口を揃えるといいます。睡眠が最も効果的で、ぬるま湯への入浴などもいいそうです。

またストレスからくるということから、仕事などで感じる悩みなどはため込まずに誰かに話してしまうことも大切です。なるべく多くの人で気持ちを共有し、気分転換することによって、疲れを軽減することができ、気持ちいい毎日を送ることができるのです。

【参考】日経Plus1 2010/11/06

危ない!「慢性疲労」 (生活人新書) 危ない!「慢性疲労」 (生活人新書)
(2004/10)
倉恒 弘彦渡辺 恭良

商品詳細を見る

子供がよく寝る理由

2010年5月 07日 By: rainbow Category: 子育て No Comments →

今も子供は昼寝をしています。2歳半の彼は一日に12時間くらい眠っているので一日の半分は寝ていることになります。生後数ヶ月の赤ちゃんであれば一日の3分の2くらいは寝ていたと思います。「寝る子は育つ」といいますが、この理由について今回は見ていきたいと思います。

子供と大人の睡眠時間の差について説明する際に、動物を例にとって考えてみます。体が小さいハツカネズミと大きなゾウを比較してみると、ハツカネズミの方が13時間も眠るのに対して、ゾウはたったの4時間程度しか眠りません。さらにハツカネズミはゾウよりも体重比で18倍もの食べ物を食べるそうです。まさにハツカネズミはよく食べ、よく寝ているといえるでしょう。

これは、小さい動物の細胞ほどエネルギーが必要であることが理由であると東京工業大教授の本川達雄教授は説明しています。ご存じの通り体は数多くの細胞からできており、細胞はエネルギーを必要としています。細胞は大きい動物と小さい動物では見かけもサイズもそれほど変わらないのですが、エネルギー使用量は大違いで、小さい動物の細胞ほど大量に使うのです。

小さい動物は、大きい動物よりもたくさんのエネルギーを使って活発に動いているのです。活発に動いた分だけそのリカバリーのために休息、つまり睡眠をしっかりととる必要があります。よく眠れば、また次の日によく働くことができるという訳です。

話を人間の子供に戻してみると、赤ちゃんの細胞は母親の4倍ものエネルギーを使っているといわれています。子供の仕事は体をどんどん活発に動かして大きく育ってくれることで、一生懸命彼らなりに頑張っているのです。自分たちは、そんな子供の仕事をできる限り応援してあげる必要があるのだと思います。

【参考】産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/life/education/100505/edc1005050914001-n1.htm

「寝る子は育つ」を科学する (子育てと健康シリーズ) 「寝る子は育つ」を科学する (子育てと健康シリーズ)
(1993/12)
松本 淳治

商品詳細を見る