あしたまにあーな

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軍師官兵衛 第42回「太閤の野望」

2014年10月 19日 By: rainbow Category: 2014年_軍師官兵衛 No Comments →

前回、最愛の鶴松を亡くし自分にはすでにこれしか残っていないとして実行に移したのが大陸出兵でした。秀吉以外の人々にとってみれば個人的な感情を国の存亡にかけて欲しくないという思いも強かったと思いますが、既に秀吉に苦言を呈することが出来る人はいません。前回利休は官兵衛に秀吉を諫める役目を頼んで切腹していますが、その官兵衛でさえも面と向かって秀吉にいうと自分の命に関わる問題になってしまい、難しい状況になっていました。この時から豊臣家の今後は定まっていたのかもしれません。

肥前名護屋城が完成し、やって来た三成に対して長政は何のねぎらいの言葉もないと怒ります。長政がここまで三成に対して怒りを表現したのは初めてではないでしょうか。しかし、これは今回ほんの序の口でした。大陸まで来ては、みんながしっかりと働いているか確認するために来た、などと言ってみたり、戦況が著しく悪くなり総大将の宇喜多秀家が後退すること決めた際も自分と一緒に秀吉に説明して欲しいといって、官兵衛を欺くようにし向けます。

他の方のブログを読んでいても三成を演じている田中圭さんを見ると、なんだか心が穏やかではなくなってしまうと言う人もいて、三成の憎らしいほどの処世術を田中圭さんが見事に演じている証拠と言えると思います。という自分も田中圭さんが登場すると、まだでてきたな、と思ってしまうのですが、彼がいなかったら今の世の中もきっと変わっていたであろう重要人物なので、静かに見守ることにします。

さて次回は秀吉を怒らせてしまった官兵衛がとうとう、如水として再出発することになりそうです。きっと前回鶴松の時も利休に切腹を命じてしまった結果、なくしてしまったことから、ちょうど同時期に今回も懐妊した茶々のことからも、切腹はないとは思いますが、どのようにして官兵衛が危機を脱していったのか楽しみにしたいと思います。

◆官兵衛紀行◆
佐賀県唐津市
 - 名護屋城跡

軍師官兵衛 第39回「跡を継ぐ者」

2014年9月 28日 By: rainbow Category: 2014年_軍師官兵衛 No Comments →

ここのところずっと官兵衛にことを遠ざけているように見えた秀吉ですが、実は官兵衛の先見の明には信頼を寄せていることが判明し、この2人の雰囲気は今までにないくらいいいものになっていました。それが分かったのは家康から秀吉が次の天下人として警戒されていると感じた官兵衛が自ら隠居を申し出るところ。秀吉はその申し出に対して頑なにうんとは言いません。

この後三成に対して官兵衛と自分のことに対して口を挟むなと厳しく言われるところから見ても、官兵衛と秀吉の間には深い絆があるのだと改めて感じます。それを実際の場面で見せてくれたのがその後のこと。北政所の要請で秀吉を諫める官兵衛。周囲の家来が一斉に刀を抜いて戦闘モードに入り、秀吉の気分が悪くなったのであれば一瞬で切られてしまう状況の中で、秀吉は官兵衛の言うことを聞いてその通りにします。

このあたり、家来は君主を諫めることも大切だといって、秀吉に対してその通りにすることができる唯一の人物であることがわかります。この時の三成の悔しそうな表情。今日だけで何回も登場することになるのですが、きっとこれからも官兵衛と三成はうまが合わないのでしょう。どうなってしまうのか少し不安でもあります。

今回のもう一つの大きな場面が長政の家督承継でしょう。官兵衛も言っていましたが、まるで父親から官兵衛が言われたときと全く同じシチュエーションのなかで、自分には無理だと言い張る長政に激励したのが妻の糸でした。このような妻がいたことによって、長政は不安を打ち消し自信を付けていったのでしょう。後のことを考えると少し寂しい気もするのですが、今は素直に応援したいと思います。

さて、次回からいよいよ北条攻め。隠居したのになぜ北条攻めに官兵衛が加わっているのか不思議だったのですが、今回その謎が解けたので、思いきり楽しみたいと思います。

◆官兵衛紀行◆
京都府京都市
 - 聚楽第址

軍師官兵衛 第38回「追い込まれる軍師」

2014年9月 21日 By: rainbow Category: 2014年_軍師官兵衛 No Comments →

前回に引き続き宇都宮の一族にとっては不運な状況が引き続き展開されます。前回は長政によって中津城で父親の鎮房が成敗されてしまいましたが、今回はその子供である朝房とお鶴が最期の時を迎えます。朝房も言っていたのですが、宇都宮に本領安堵を約束したはずの秀吉が戦が終わるやいなや伊予へ移るようにいわれ約束を反故にされます。この後家康の行いなどを見ると、国替えはある意味当たり前のことなのですが、宇都宮は代々この場所を治めてきた愛着があり、それに従うことはできなかったのでしょう。

治世者としては非常に優れているのかもしれませんが、上の人から見ると使いづらい部下ということなのかもしれません。組織人としてはなかなか生きて行くのは大変だったのでしょう。それでも官兵衛はそれを取り込んで自分の力にしようとしていただけに非常に残念です。きっとこのやり方で黒田家には忠誠を誓う部下が力を合わせて24騎もいたということなのでしょう。

それにしても朝房の最期は、官兵衛によって静かに執り行われたという印象でした。パット見た感じでは状況がわからず、ぎりぎりまで朝房を助けるのではないかと思わせる感じでもありましたが、がっくり倒れ、官兵衛や家臣から涙が流れているので、そういうことなのね、と悟らせるという感じでした。

秀吉に完全に恐れられてしまった官兵衛。家康の口からも噂という形でそれを耳にし、自分が今後どうしなければならないか考えざるをえない状況に追い込まれていきます。この最後の場面が今日のタイトルなのでしょう。全然から退いた後にどのように時代と付き合っていくのか、楽しみにしたいと思います。

◆官兵衛紀行◆
福岡県築上町
 - 天徳寺

大分県中津市
 - 合元寺