2014/10/19
Category: 2014年_軍師官兵衛
前回、最愛の鶴松を亡くし自分にはすでにこれしか残っていないとして実行に移したのが大陸出兵でした。秀吉以外の人々にとってみれば個人的な感情を国の存亡にかけて欲しくないという思いも強かったと思いますが、既に秀吉に苦言を呈することが出来る人はいません。前回利休は官兵衛に秀吉を諫める役目を頼んで切腹していますが、その官兵衛でさえも面と向かって秀吉にいうと自分の命に関わる問題になってしまい、難しい状況になっていました。この時から豊臣家の今後は定まっていたのかもしれません。
肥前名護屋城が完成し、やって来た三成に対して長政は何のねぎらいの言葉もないと怒ります。長政がここまで三成に対して怒りを表現したのは初めてではないでしょうか。しかし、これは今回ほんの序の口でした。大陸まで来ては、みんながしっかりと働いているか確認するために来た、などと言ってみたり、戦況が著しく悪くなり総大将の宇喜多秀家が後退すること決めた際も自分と一緒に秀吉に説明して欲しいといって、官兵衛を欺くようにし向けます。
他の方のブログを読んでいても三成を演じている田中圭さんを見ると、なんだか心が穏やかではなくなってしまうと言う人もいて、三成の憎らしいほどの処世術を田中圭さんが見事に演じている証拠と言えると思います。という自分も田中圭さんが登場すると、まだでてきたな、と思ってしまうのですが、彼がいなかったら今の世の中もきっと変わっていたであろう重要人物なので、静かに見守ることにします。
さて次回は秀吉を怒らせてしまった官兵衛がとうとう、如水として再出発することになりそうです。きっと前回鶴松の時も利休に切腹を命じてしまった結果、なくしてしまったことから、ちょうど同時期に今回も懐妊した茶々のことからも、切腹はないとは思いますが、どのようにして官兵衛が危機を脱していったのか楽しみにしたいと思います。
◆官兵衛紀行◆
佐賀県唐津市
- 名護屋城跡