軍師官兵衛 第39回「跡を継ぐ者」
ここのところずっと官兵衛にことを遠ざけているように見えた秀吉ですが、実は官兵衛の先見の明には信頼を寄せていることが判明し、この2人の雰囲気は今までにないくらいいいものになっていました。それが分かったのは家康から秀吉が次の天下人として警戒されていると感じた官兵衛が自ら隠居を申し出るところ。秀吉はその申し出に対して頑なにうんとは言いません。
この後三成に対して官兵衛と自分のことに対して口を挟むなと厳しく言われるところから見ても、官兵衛と秀吉の間には深い絆があるのだと改めて感じます。それを実際の場面で見せてくれたのがその後のこと。北政所の要請で秀吉を諫める官兵衛。周囲の家来が一斉に刀を抜いて戦闘モードに入り、秀吉の気分が悪くなったのであれば一瞬で切られてしまう状況の中で、秀吉は官兵衛の言うことを聞いてその通りにします。
このあたり、家来は君主を諫めることも大切だといって、秀吉に対してその通りにすることができる唯一の人物であることがわかります。この時の三成の悔しそうな表情。今日だけで何回も登場することになるのですが、きっとこれからも官兵衛と三成はうまが合わないのでしょう。どうなってしまうのか少し不安でもあります。
今回のもう一つの大きな場面が長政の家督承継でしょう。官兵衛も言っていましたが、まるで父親から官兵衛が言われたときと全く同じシチュエーションのなかで、自分には無理だと言い張る長政に激励したのが妻の糸でした。このような妻がいたことによって、長政は不安を打ち消し自信を付けていったのでしょう。後のことを考えると少し寂しい気もするのですが、今は素直に応援したいと思います。
さて、次回からいよいよ北条攻め。隠居したのになぜ北条攻めに官兵衛が加わっているのか不思議だったのですが、今回その謎が解けたので、思いきり楽しみたいと思います。
◆官兵衛紀行◆
京都府京都市
- 聚楽第址
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