あしたまにあーな

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天地人 第25回「天下人の誘惑」

2009年6月 21日 By: rainbow Category: 2009年_天地人 No Comments →

景勝が病に倒れ、主な行事に対してはすべて兼続が参加するというまさに周囲から見るとどちらが主がわからないくなるような状況になるのですが、今回は兼続の主従関係に対する気持ちの強さを感じることができます。

秀吉の作戦としては、その主従関係の間に入り込み切り裂くことによって双方にダメージを与えようとするものでした。このあたりの秀吉の作戦について有名な人にも関わらず知りませんでした。人の心をうまく操りながら、その心の綻びをついてくるのが政なのであれば、それはすごく悲しいことですよね。

民のためという精神が描かれていないだけなのかもしれませんが、武将同士の心の探り合いが中心に描かれていて、このままだと秀吉という存在が民にとってどうだったのか分からないまま物語が進んでしまいそうです。確かに秀吉について描かれている大河ドラマではないので仕方ないのかもしれませんが。

今回の盛り上がりポイントは真田でしょう。まずは幸村が秀吉と兼続の前に現われ、秀吉の家臣であることを宣言します。今まで兼続の弟子だと言ってきた本人が突然秀吉に寝返ったような印象さえ受けるのですが、兼続は始めはむっとした様子だったにも関わらず、後で哀れだと信じるようになります。そしてもう一人が初音です。北条氏政のもとへ行ったはずの初音は兼続の元へ逃げてきたとのこと。このあたりでも景勝の周りではなく兼続の周りに人々が寄ってくるのが不思議なところではありますが、石田三成の助けもあってなんとか乗り切ることができそうです。

石田三成との関係などを見るといかに人と人の結びつきが重要かがわかるのですが、その心を利用しようとする姿は見ていて悲しくなります。この時代においてそうしないと生きていけないという時代的要因もあるのだと思いますが、人としての魅力を出すことができる、そんな人間模様をみることができたらいいと思います。

□■天地人紀行■□
大阪府堺市
 千利休屋敷跡
 椿井
 南宗寺
 千利休像
 伸庵


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天地人 第21回「三成の涙」

2009年5月 24日 By: rainbow Category: 2009年_天地人 1 Comment →

前回の前振り通り、今後上杉家にとって、そして兼続にとって大切な存在となる石田三成が登場することになります。というか今回はまるまる石田三成デーでしたね。小栗旬ファンにとってはたまらない1日になったのではないでしょうか。

石田三成と直江兼続は全く正反対の性格をしているわけですが、このように正反対の性格同士ってすごく仲良くなる可能性が高いということをその通りに描いています。この二人の性格をもつ人は現代でもよくあります。何事も正確で正しいのだけど周囲とのコミュニケーションが苦手な人と、コミュニケーションを中心としていて、人々の和を大切にする人。秀吉も後者に該当するのでしょうが、だからこそ石田三成は秀吉に重宝されたのだと思います。

これはどちらがいいというわけではないと思いますが、今回は兼続は主人公であることからひいき目に見ると、兼続の方が様々な度胸や才能をもちながら、時に自分が阿呆になることによって、周囲の力をも自分ものにすることができるという点で優れているような気がします。少なくとも自分はそういう人間になりたいものです。

そして、恒例であるおちゃらけパートでは、仙桃院が菊姫が懐妊したと勘違いし騒動が起きることに。景勝の菊姫に対する頭のあがらなさと、兼続へ押しつける様など、思いっきり狙っていると分かっていても笑ってしまいます。こういうパートを挿入することによって、全体の話を重くしすぎないようにしているのかもしれません。

このようにして、戦国の世の中にあって無二の親友を得た三成と兼続が、これからも二人で協力して日本をよりよい方向へと導いて欲しいと願うのですが、歴史的にはあまりにも有名な出来事がやがて二人の運命をも、変えていくことになるんですよね。せめてそこまで小栗旬と妻夫木聡のイケメンコンビに引っ張っていってもらいましょう。

□■天地人紀行■□
滋賀県長浜市/米原市
 長浜城跡
 北国街道
 石田三成出生地の碑
 観音寺
 石田三成水汲みの井戸


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天地人 第20回「秀吉の罠(わな)」

2009年5月 17日 By: rainbow Category: 2009年_天地人 No Comments →

とうとう秀吉の天下の世の中に向けて、時代は大きく動き出しました。明智光秀を破ってから賤ヶ岳の戦いで柴田勝家を破り三法師を跡継ぎにして関白になるまでの動きが速すぎてついて行けませんでした。サブリミナル効果の疑いがあった前回と比較し、ゆっくりとしてはいましたが今回は内容的に早すぎた感じがします。きっとこの部分は上杉とは関係ないのでさくっと終わらせたかったのかもしれません。

そういう意味で、その後の落水での会見では秀吉と景勝の息をのむ演出は素晴らしかったです。というか秀吉役の笹野高史さんの演技が素敵すぎます。自分たちが描く秀吉像を本当にうまく表現していて外見もサルにそっくりな部分などはまさに適役だと言えるでしょう。

秀吉もきっと何か考える事があるのかもしれませんが、景勝は上洛を決定します。これからの上杉の考え方は「義」というよりもすべては越後の民のためという考え方が中心になっていくようです。秀吉も会見で兼続に質問しましたが、越後の民のためであれば武田と金銭でつながっても問題ないということから、すでにこの考え方は中心にあったのです。こう考えることにより乱世は一刻も早く終わらせるべきだと景勝も考えたのでしょう。

今後は、兼続と三成の人間関係が今回と次回の2回にわたって描かれていきます。これは三成という存在が今回の天地人のなかで重要な人物ということなんでしょう。今回はふてぶてしい三成が描かれていましたが、次回はどのようになるのか楽しみにしたいと思います。

□■天地人紀行■□
新潟県糸魚川市
 旧松本街道(塩の道)
 親不知海岸
 落水城(勝山城)跡


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