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天地人 第17回「直江兼続誕生」

2009年4月 26日 By: rainbow Category: 2009年_天地人 No Comments →

前回からの伏線を見事に実現させる天地人ですが、今回も信綱の襲撃をちらつかせながら終わった前回からの続きとして冒頭から信綱が命を落とすこと頃から始まります。この事件に対して何の名前も付いていないのがなんだか寂しい気もしますが、事件を起こした毛利秀広は、この後居合わせた岩井信能により討ち取られたそうです。この事件から景勝は特定の人だけを重宝する方法は他の者からの反発を招くことを学ぶことができたのでしょうか。

命を落とした信綱も婿としての役目を果たせなかったと言い残しますが、この言葉すごく重いですよね。婿はいつの時代も何らかの役目を負っているのかもしれません。その信綱の後にお船の婿になるのが兼続でした。兼続としてもなんだか乗り気はしないのは分かります。自分が婿になればそれをやっかむ人は必ず出てくるでしょう。自分のようなものが直江家を継ぐことなどできないと考えたのかもしれませんが、景勝の命とお船の了承によって直江兼続が登場することになります。これで、ようやく主役の準備が万端といった感じです。

それにしても、歴史に登場する人々の動きが本当に面白いですね。特に信長と家康の動きがたまりません。信長はかなりインテリを装っていて本当にそうだったのか謎は残りますが、確実に勢力を増しています。景勝の正室である菊姫の実家である武田家も勝頼の自害により滅亡してしまいます。ここに援軍をさしのべた景勝はさすがですね。この言葉ばかりは兼続の言葉ではなく、景勝自らの発案ということで奥さん思いだなと感じます。

もう一人の家康は、たぬきじじいぶりを発揮しています。今回も信長にボコボコにされて密かに恨みを持つという伏線を張っている明智光秀から、お主も恨みをもっているであろうと言われ、それには答えずに今まで光秀が話したことは内密にしておいてあげるとだけ言い残し去るところなど、今後が恐ろしい感じがします。まさに松方弘樹の演技力が腹黒をうまく演出していますね。

その他、石田三成なども登場し、これまでの上杉謙信、武田信玄の世界から新しい世の中の幕開けを感じさせる転換点といえる回だったのではないでしょうか。次回からは上杉かどのように周囲からの猛襲に防戦していくのかが楽しみです。

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天地人 第5回「信長は鬼か」

2009年2月 01日 By: rainbow Category: 2009年_天地人 No Comments →

今回は異なる二人の君主像を見ることができます。まず初音と共に向かった岐阜城で出会った織田信長は、天下を統一して安定した国をつくるためには「義」という言葉は邪魔であるという考え方をします。そのためには、僧の山である比叡山を焼き討ちしてしまうほどの徹底ぶりです。そこに上杉謙信の「義」を唱えた樋口兼続に対して、信長は闇で秀吉たちに暗殺するように命じますが、ぎりぎりのところで石田三成と初音に助けられます。
石田三成とはこれから長い付き合いになるのですが、そういう人たちは往々にして第一印象は最悪なんですよね。兼続はそうでもないのですが光成は兼続のことを頭が悪いやつだと印象を受けます。これからどのように関係が深まっていくかはまだ先になりそうなので、忘れないでおきたいと思います。それにしても織田信長以外の人々は兼続に優しくしてくれましたね。秀吉もアドバイスしてたし、三成は助けるし、初音はチロンチロンと鈴を鳴らして歩いている猫のようだし。みんないい人なのかもしれません。

もう一人の君主は上杉謙信です。信長とは全く異なる精神世界で「義」を重んじているのはすでに承知の通りなのですが、今回それをさらに具体化した言葉を紹介しています。それは、義とは人が人であるための教えであるということ。やっていいことと悪いことがあり、人としてやってはいけないことがあってそれをしてしまった人は「義」から逸脱してしまった人であると。それが織田信長のことなのでしょう。

この乱世の時代において、人が人を裏切ったり寝返ってあり、心に表裏があるのが普通な状況において信長のように、誰も信じずいち早く天下をおさめるということも正しいことだと思いますし、謙信のように精神的にあるべき姿を追い求めるのも正しいと思います。兼続はこの2人の全く異なる君主に出会い、自分なりに悩んだことでしょう。それが、謙信がしばらくして信長に戦いを挑むことになった際に、意外とすんなりとやる気になっていたのが不思議だったりします。

ついに初陣を迎える兼続を影から見守るのがお船。お船になかば告白されているような状況で、相手の幸せを願っているというのは相手を悲しませますよね。なんだか胸が苦しくなってきました。でも、この立場で「どこへも行かないでください。私のもとへ!」などと言えませんよね。スミマセン、最後にきて妄想が入ってしまいました。

□■天地人紀行■□
岐阜県岐阜市
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