あしたまにあーな

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天地人 第31回「愛の花戦(はないくさ)」

2009年8月 02日 By: rainbow Category: 2009年_天地人 No Comments →

今回は、現代に通じるような人間の嫌な部分を見てしまったような気がします。見栄とご機嫌取りが当然のように行われている京の都では、誰もが淀と北政所に気に入られようと群がっています。

そのなかで淀の子供であった鶴松が亡くなると、側室に取り入っても利益がないということで途端に見向きもされなくなってみんなが北政所の元へと向かいます。この辺の会話などは今も普通に行われているうわさ話のようで、なんとなく悲しくなってしました。なんか人間としての嫌な部分を見てしまったような気がします。

その中で、お菊とお船だけは淀の元へ向かい、必死に励まそうとします。ここに来てようやく心苦しさがなくなってくるのですが、きっとこの後淀が権力を再び持つようになると、大名の奥方たちはこぞって淀の元へと寄ってくるんでしょうね。

そんななか男たちの世界では、朝鮮半島への出兵が着々と進んでいました。景勝も言っていたのですが、この戦いには大義名分がほとんどなく、三成の「大名たちの財力を弱め、権限を豊臣家に集中させる」というのも少し無理があることがわかります。それでも太閤殿下の命令とあって、実行に移されることになります。

この朝鮮出兵の結果は、次回明らかになると思いますが、今回から少しずつたぬきじじいの片鱗を見せ始めてきたのが徳川家康でした。上杉家に「愛や義では戦えぬ」「自分はここで殿下のお守りをしているが、明星をとどろかせて欲しい」などと最高の嫌みが目立ってきました。この言い方には何か思いがあるのかもしれませんが、その本心がどこにあるのかは分かりません。今後大きな火種となることは間違いないでしょう。

お菊からも会いたかったと言われ、恥ずかしがっていた景勝や兼続はこんな所では命を落とさないと思いますが、無事に帰ってこれるかどうか次回まで待ちたいと思います。

□■天地人紀行■□
京都府京都市
 妙教寺
 淀古城址
 養源院

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天地人 第27回「与六と与七」

2009年7月 05日 By: rainbow Category: 2009年_天地人 No Comments →

今回はなんとなく考えさせられるテーマでした。兼続のいつも近くにいるからこそ、兼続の大きな存在の中に埋もれてしまって自分を出すことができない実頼は、ずっと思い悩んでいたのでしょう。奥方である小国家の娘とその父母のプレッシャーぶりもものすごいものがあります。ここまでいうとやり過ぎ感があるような気さえしてきます。特に奥方のしゃべり方、あんな奥さんがいたらストレスが溜まってしまうに違いありません。よく耐えました。

聚楽第の落成祝いで景勝の使者として上洛した実頼は、とにかく秀吉という大きな存在と雰囲気に飲まれてしまい、秀吉や茶々の言うことに従い官位と大国という名字を受け入れてしまいます。いいことなのかもしれませんが、あとでこのことが兼続や景勝の上杉としての考え方に反していることがわかります。このような官位がなくても上杉としての忠義は通すということを身をもって学ぶことになります。

後に上洛する兼続と景勝によってそのことを思い知ることになるのですが、このままぬるい環境のなかにいては成長できないと実頼はそのまま今日に残ることを決断することになります。確かに、弟としていつまでの与七と呼ばれ続け、予め正しい道ばかりを教えて貰っていてはいつまで経っても自分の実力を高めることはできないでしょう。そのことに気がついた実頼は、これからきっと大きく成長していくのでしょう。その成長の過程も描写して欲しいものです。

最後の場面でお船にとうとう子供が授かったことが分かります。それまで自分のもとから巣立っていく弟に少し寂しさを感じていた様子の兼続も、一瞬にして満面の笑顔になり不自然なまでの笑顔での見つめあいが10秒程度続きます。兼続としては、きっと父親がみせつけた子供のことを脳裏に感じていたに違いありません。すでに親ばか決定ですね。

次回は独眼竜正宗の登場です。歴史的な大物の登場にどのように上杉家が影響を受けていくのかを中心に注目したいと思います。

□■天地人紀行■□
新潟県新潟市
 天神山
 ひょうたん池
 天神山城址


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天地人 第26回「関白を叱(しか)る」

2009年6月 28日 By: rainbow Category: 2009年_天地人 1 Comment →

始めから秀吉の兼続に対する金銭買収の場面が始まります。しかもその場面の描写として黙々と秀吉が砂金を積んで行く姿に、これでなびく人はいないだろうなと思わせるに十分なものでした。

ここで主従関係を秀吉の前に毅然と宣言する姿は本当に凄いと思います。兼続は前にも言っていましたが、景勝という主がいるからこそ、自分が輝いていられる訳であり、それが別な主の下で同じようなパフォーマンスをあげることができたかといわれれば全く謎なのです。

確か第1回の冒頭で、上洛の帰りに景勝と兼続が談笑しながら歩いている姿がありましたが、今回それが登場するのかと期待していました。しかし、まだ少し先なのかもしれませんね。もしかしたらもうやってこないかもしれません。

越後へ帰る時がやってきて、お涼さんが改めて兼続への恋慕を告白するのですが、これでもなびかなかった兼続は、相当お船さんを慕っているのですね。お父さんである千利休からも絶賛された兼続について、今回も景勝とどちらが主か分からなくなるほどでした。

帰ることになって、もう一つの懸念が石田三成でした。彼の正直すぎる姿勢に不安を感じた兼続は、人の心を信じるように諭します。このように双方のアドバイスを聞きあうことができる兼続と三成の関係はすがすがしい気分になります。友情っていいなと改めて思えるような気さえしてきます。

そして今回最大のポイントは家康でしょう。上洛した家康は、もう二度と秀吉に戦をさせないとして秀吉の陣羽織を下さいといい、秀吉はこれを鵜呑みにしたのか、はまったフリをしたのか陣羽織を差し出します。この二人の間には本当に取引のようなものが感じられ、裏の思惑が錯綜していることがわかります。

徳川と上杉双方に東国の守りを任せた秀吉にも思惑があり、家康が言っていたようにまだまだ世の中がどうなるか分からない世界が続きそうです。

□■天地人紀行■□
大阪府堺市
 大阪城天守閣
 豊国神社


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