あしたまにあーな

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温暖化は待ってくれない

2007年12月 16日 By: rainbow Category: 環境問題 No Comments →

アジア太平洋サミットが先日開かれました。

そこでの議論について野口健さんは、その憤りを日経新聞に書いているので紹介します。

部会に割り当てられた時間は2時間で、はるばる遠方から駆けつけたブータンのドルジ首相に与えられた発言時間はたったの2分間。

ブータンのあるヒマラヤは今でも氷河が溶け出していて、このままでは2035年には消滅してしまうと言われています。その氷が溶けた水が決壊して、流域の街をすべて押し流してしまうのです。

そういうことを世界に訴えたいにもかかわらず、たった2分で何を話せるのでしょうか。

太平洋・ニウエのビビアン首相は、「いつまで話し合いばかりしているんだ。毎年のように会議をしているのに何も始まらない。私たちには時間がない。今必要なのはアクションだ!」と激高したそうです。

日本政府からも何一つ具体的な解決策が発せられず、アメリカよりに「目標値よりも枠組みを作る方がいい」と慎重さを保っています。

確かにうかつなことをいってしまうと、温暖化ガスを大量に放出している日本が、まずは取り組めと世界的に非難を浴びるんだと思いますが、国民への呼びかけを通じみんなで苦労するときなんじゃないでしょうか。

来年には、北海道で洞爺湖サミットが開かれ、そこでの最大のテーマは気候変動です。今こそ日本が世界に温暖化対策の具体的な方策を指し示し、リードしていくべきだと思います。

世界の夜景がLEDへ

2007年12月 16日 By: rainbow Category: 環境問題 No Comments →



もうすぐ、クリスマスやお正月など色々なイベントが待っていますね。

数日前にクリスマスイルミネーションに関する記事を書きましたが、今世界的に発光ダイオード(LED)を取り入れる動きが広がっています。そんな例を挙げてみたいと思います。

■ニューヨーク
 ロックフェラーセンターのクリスマスツリーの電飾に使う電力に太陽光発電を使用し、一日のエネルギー消費を従来よりも63%減らしました。

■パリ
 シャンゼリゼ通りでは、約2.5km、415本の並木を飾るイルミネーションをすべてLEDに替えました。これによって消費電力を最大で9割も削減したのです。

■日本
 東京ディズニーランドでは、エレクトリカルパレードに使う100万個の電飾のうち、約40万個をLEDに交換しました。

発光ダイオード(LED)は、白熱電球と比較して消費電力を最大9割削減でき、さらに寿命は約20倍と非常に効率の高い照明機器です。初期費用は発熱電球よりも4倍以上と高めですが、ランニングコストを抑えることができるので、長期間使用することでコストを削減することができます。

このように世界的に、LEDを使って地球温暖化に少しでも貢献しようとしています。もちろん、イルミネーションをなくせばいいのではということもあるとは思いますが、それでもイルミネーションを見るとなんかうきうきした気分になり、楽しくなりますよね。

今、技術革新によって様々な色をLEDによって出すことができるようになりました。難しいとされていた青や白まで容易にだせるようになったのです。家庭でも積極的にLEDを使用し、環境問題を考える一助になればいいと思います。

大豆が追いつめる アマゾン森の民

2007年12月 09日 By: rainbow Category: 環境問題 No Comments →

アマゾンの森林伐採

アマゾンの中流域に森の民ZOE(ゾエ)と呼ばれる原住民が暮らしています。彼らは裸族の一族で狩猟採集を主として生計を立てています。口元になにやら不思議な木のような物をつけている彼らは現在280人前後。

その彼らに大きな危機が迫っています。

それは、大豆です。

彼らの住む森のすぐ近くまで森林の伐採が進み、その伐採された土地には大豆畑が広がっています。そこで獲れた大豆は中国や我が日本にも多く輸入されているのです。

そこで、ブラジルの政府機関「環境再生可能天然資源院(IBAMA)」のマルシアさんを初めとする保護官は、違法伐採の取り締まりを強化する試みを始めました。しかし、違法伐採をする人たちをいくら取り締まってもそれは末端の運び屋。問題の根絶にはなりません。

しかし、アマゾンは広大でこういった取り締まりには人的にもコスト的にも限界があります。以前のブログにも書きましたが、このような大豆畑は密林の内部から広がっているため外からその現状をうかがい知ることはできません。

そういった厳しい状況を救済する星が登場しました。それがアマゾン監視システム。

日本のJAXA(宇宙航空研究開発機構)が打ち上げた陸域観測技術衛星「だいち」によって、ゾエに迫る違法伐採の位置まで知ることができるのです。今後このようなシステムによって、ゾエの人々を初め、アマゾンの森が守られることを願ってやみません。IBAMAのマルシアさん達も、こういった最新技術と共に自分たちができる植林という形で保護を進めています。

食用油1リットルに対して大豆5kgが必要で、それを満たすために木が3本切り倒されます。そして、そういった大豆を日本は多く輸入しているのです。経済の原則として、高く売れる物に対してその生産を高めようとする動きは当然といえるでしょう。

我々が大豆の消費量を減らすことは事実上厳しい状況の中、そういった違法に伐採された地域からの大豆を輸入しないといった強い姿勢を持って望むことによって、大切な地球を守ることになるのだと思います。