あしたまにあーな

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首都圏の花粉はどこから来るの?

2008年1月 03日 By: rainbow Category: 環境問題 No Comments →

花粉症

まだお正月なのに、早い話かもしれませんが花粉の飛来元について調べた人たちがいます。

ウェザー・サービスとNTTデータがシミュレーションをした結果として、今まで東京都西部の奥多摩など比較的近い地域からしか来ないと思われていたものを覆し、静岡県中西部からもかなりの花粉が飛来している可能性が高いという事実を突き止めました。

この計算をするのに、スーパーコンピュータだけでは能力が足らずに、家のパソコンを9000台以上借りて計算しました。分散コンピューティングと呼ばれていますが、簡単な話、自分のパソコンに特殊なアプリを入れると、自分がパソコンを使っていない時間にそのアプリが裏でコリコリ計算を始め、終わった結果をほしい人に送ってあげるということをしています。

結果として、都心には東京・奥多摩や神奈川・丹沢から飛来する花粉が多いけど、それだけでなく平たんな地形や風向きの関係で、伊豆半島や静岡県中西部から飛来する花粉が予想以上に多いことが分かりました。

だからこうしようという具体的な行動はありませんが、花粉症の人は静岡のスギの生育状況も確認しておくことが大切かもしれません。

【参考】Yahoo News
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080103-00000042-jij-soci

レジ袋をなくそう

2007年12月 27日 By: rainbow Category: 環境問題 No Comments →

レジ袋

レジ袋をもらわずに、Myバックを持って行きましょう

そんな言葉がよく聞かれるようになってきました。

「レジ袋いりません」

そう言うと、ポイントを多くつけてもらったり、スタンプカードを押してもらってそれがある程度までたまるとお買い物券に引き替えてくれるといったサービスも登場しています。

そうやって、具体的にどんな嬉しいことがあるのかを明示することによってレジ袋を断る習慣をつけることはすごく大切なことだと思います。メリットもないのにわざわざ面倒なことをしなければならないというのであれば、その取り組みの裾野は広がっていきにくくなってしまうからです。

しかし、同時に自分たちがそうやって取り組んでいることが地球環境にどのように貢献しているのかも、同時に知っておく必要があると思います。

例えば、先ほどのレジ袋について。

現在、レジ袋を一人が年間平均300枚使うと言われていて、レジ袋を1枚作るのに必要な原料と製造エネルギーを原油に換算すると約18.3mlになります。これは大さじ一杯強にあたります(日本ポリオレフィンフィルム工業組合HPより)

一人当たり一年間に5リットルもの原油を削減することができるのです。

すごいと思いませんか?

他にもこのように身近な問題として環境問題をブレークダウンして提示してもらうべきものがたくさんあるのではないでしょうか。

屋敷林は小さな宇宙

2007年12月 24日 By: rainbow Category: 環境問題 No Comments →

屋敷林

富山県の砺波市

一面に広がる水田の真ん中に、屋敷林があります。

門柱としての大役を担ってきたその木々は、
その家に様々な恩恵をもたらしてきてくれました。

ミョウガのように舌で味わうことのできる贈り物もあれば、
ゲンジボタルのように目で楽しませてくれる贈り物。

すべては屋敷林の周りに集まってくるのです。

森林総合研究所の大平さんは、屋敷林の効果について
目をつけるようになりました。

その物質は、αピネン

嗅ぐと血圧が下がるリラックス効果があり、
屋敷林にはαピネンが多く存在していることが分かってきました。

ところが、そんな屋敷林に大きな危機が迫っています。

ひとつは、近年多発している熱波や巨大台風による林の倒木。

さらに、ウラジロカシや御神木の樹木が次々と枯れ始めているのです。
枯れている木々を見ると、その幹に開いた小さな穴が開いています。

それは、シノナガキクイムシの仕業です。

成虫はカビ菌をナラ菌を運びこみ、1年で10倍、3年で1000倍という
猛烈なスピードで増加する虫でたちまち木々を枯らしてしまうのです。

木があるおかげで、人々の生活は成り立っているのです。

どこまで持ちこたえられるか分からないけど、その林の下で何百年も
受け継がれてきた家族の営みを守ってくれている屋敷林を
少しでも長く守っていくことが今できるすべてなのです。