あしたまにあーな

毎日の生活に ほんのちょっとのうるおいが 届きますように


あしたまにあーな > 環境問題 > 屋敷林は小さな宇宙


屋敷林は小さな宇宙

2007/12/24 Category: 環境問題

屋敷林

富山県の砺波市

一面に広がる水田の真ん中に、屋敷林があります。

門柱としての大役を担ってきたその木々は、
その家に様々な恩恵をもたらしてきてくれました。

ミョウガのように舌で味わうことのできる贈り物もあれば、
ゲンジボタルのように目で楽しませてくれる贈り物。

すべては屋敷林の周りに集まってくるのです。

森林総合研究所の大平さんは、屋敷林の効果について
目をつけるようになりました。

その物質は、αピネン

嗅ぐと血圧が下がるリラックス効果があり、
屋敷林にはαピネンが多く存在していることが分かってきました。

ところが、そんな屋敷林に大きな危機が迫っています。

ひとつは、近年多発している熱波や巨大台風による林の倒木。

さらに、ウラジロカシや御神木の樹木が次々と枯れ始めているのです。
枯れている木々を見ると、その幹に開いた小さな穴が開いています。

それは、シノナガキクイムシの仕業です。

成虫はカビ菌をナラ菌を運びこみ、1年で10倍、3年で1000倍という
猛烈なスピードで増加する虫でたちまち木々を枯らしてしまうのです。

木があるおかげで、人々の生活は成り立っているのです。

どこまで持ちこたえられるか分からないけど、その林の下で何百年も
受け継がれてきた家族の営みを守ってくれている屋敷林を
少しでも長く守っていくことが今できるすべてなのです。




コメント

*



トラックバックURL