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大都会の緑のカプセル - 地球にやさしいゴルフ場とは –

2008年2月 03日 By: rainbow Category: 環境問題 No Comments →

川崎国際生田緑地ゴルフ場

最近ゴルフが注目を浴びています。ハミカミ王子という呼び名で一躍有名になった石川遼プロ、宮里藍プロや横峯さくらプロを代表とする女子プロゴルファー。

自分もゴルフをしますが、ゴルフというととかくイメージが悪かったりします。ゴルフ場は農薬だらけで、しかも気持ちいいのかどうかも分からない。

でも、自分は声を大にして言いたいのですが、ゴルフ場はとても心地よいところです。自然の中で自分が森林にいるようなそんな心地よさを感じることができます。

都心から近いところに、川崎国際生田緑地ゴルフ場があります。ここは1952年に井上誠一さんによって設計され、様々な動植物が住み処としています。ミミズもたくさんいることから土壌がすごく綺麗なことが分かります。このゴルフ場は、ゴルフ場のあり方を指し示す羅針盤になるところだといえるでしょう。

それは、ゴルフ場の管理方法にありました。ゴルフ場を穴だらけにするモグラは通常のゴルフ場では農薬を使って駆除したりしますが、この川崎国際生田緑地ゴルフ場では駆除することなく、杉の葉っぱを使って寄せ付けないようにしています。そういった努力の成果といえるかもしれませんが水もすごく綺麗なんです。

ゴルフ場の付近には、飛森(とんもり)谷戸と呼ばれる森林が広がっています。ここにはゴルフ場からしみ出る川が流れていてホトケドジョウのような絶滅危惧種も住み着いています。

飛森(とんもり)谷戸の自然を守る会の会長の矢澤さんを中心として、様々な取り組みが行われています。
・竹やぶだらけで荒れ果てた場所を本来のクヌギの林にするよう遊歩道を整備
・ホタルが蘇るよう、新しい小川の建設をゴルフ場と一緒になって行う

一方、千葉県には150ものゴルフ場があり、幸か不幸かそのゴルフ場のおかげで住宅地から自然を守っています。

ゴルフ場が農薬を使うのには理由があります。以前は日本の在来種であるコウライ芝をしようしていましたが、冬でも青々としている西洋芝にシフトしていきました。ところが西洋芝は日本の風土に合わないため、農薬を大量に散布して守っていたのです。

千葉県では、無農薬を宣言し病気に強い芝の開発に着手した結果、CY-2という新種の開発に成功しました。これは冬でも青く、暑さ寒さに強い、病害虫にも強い芝です。

片山晋呉監修によるゴミの埋め立て地の上にできたゴルフ場も登場しました。「市民の憩いの場所になって、そこに育っていく100年以上の巨木がもっともっと成長していくのが楽しみ」と片山プロはいいます。

このように、川崎国際生田緑地ゴルフ場をはじめとして千葉県、その他の都道府県でもゴルフ場から自然環境を守る取り組みが始まっているのです。

緑のカプセルになっていくゴルフ場。
ゴルフ場があったおかげで、自然が残ってくれたのです。

一度壊してしまった自然を元に戻すことは長い長い時間を要します。我々にできることはすこしずつそれを修復していくしか、道はないのです。

残された自然を有効活用することが求められています。

自分も生田緑地をよく利用する一人として、このような取り組みに積極的に参加し、自分の子供の世代に受け継いで行かなければならないと思います。

新たな進化!? ホッキョクグマの悲鳴

2008年1月 27日 By: rainbow Category: 環境問題 No Comments →

ホッキョクグマ

ノルウェーのスピッツベルゲン島

やせ細ったホッキョクグマが陸地をよぼよぼと歩いていきます。ホッキョクグマは氷の上にいないとアザラシを食べることができません。飢えに耐えれなくなって陸上のコンブを食べ始め、何日も歩いてようやく卵3個をGETすることができました。

カナダのバンクス島

ここでは先住民を中心にホッキョクグマの狩りが行われていて、アメリカで禁止になっている狩りをカナダでは許可されているので、多くのアメリカ人がここに訪れます。

そこで、体は真っ白なのに目の周りが茶色のホッキョクグマが狩られました。今まで知られていないような種類のもので、調査の結果ホッキョクグマとグリズリーの交配種であることがわかりました。体は、グリズリーのように腕の筋肉が盛り上がっていて、長いつめを持っています。

このような交配種が出てしまったのには、理由があります。

今ではホッキョクグマとグリズリーがすぐ近くに生息していますが、30年前までグリズリーとホッキョクグマとの生活圏がはっきりとわかれていました。だんだんグリズリーが北上し、ホッキョクグマがグリズリーのいる陸上に近くなっていくことで交わってしまったのです。

さらに、氷が温暖化によって早く割れてしまうため、ホッキョクグマは溶けていってしまう氷に乗り遅れてしまい、グリズリーと生活を共にするようになってしまったのです。

海岸に近い大陸棚の上でないと、アザラシもいないので狩りになりません。そこに氷がある時期があまりにも少なくなってしまったので、ホッキョクグマはアザラシのいない沿岸まで氷に乗って流されてしまいます。

こんなところにも地球温暖化の影響が及んでいるのです。

ブランデン・ケリー博士によると、ホッキョクグマのえさとなるアザラシも減少しているといいます。

生れた赤ちゃんが氷と雪の間で寒さから守られながら1週間程氷に入る練習をするのですが、雪解けが早くなってしまうため、無防備になってしまいます。その結果アザラシの赤ちゃんは凍死してしまうのです。

このように、温暖化によって今まで保たれていた生態系が地球という大きな流れの中で、つぶされようとしています。このままだとホッキョクグマはいつか消えてなくなるでしょう。

ホッキョクグマは、北極の生態系のトップに君臨する動物です。そこに影響が及ぶということは、地球からの最後通告といえるのではないでしょうか。

今、スイスで開かれているダボス会議にて、新たな地球温暖化に向けた温室効果ガスの削減目標が議論されています。自国の営利を超えてホッキョクグマやアザラシの悲鳴に耳を傾け、そういった動植物を守るという考え方をしてほしいと思います。

ホッキョクグマやアザラシのように、どこかの国に営利をもたらすものではないものを守るという観点に立てば、自分たちが具体的な目標を立てざるを得ないということにもっともっと早く気づけるのではないでしょうか。

公式フォトブック 北極のナヌー
(2007/09/20)
ナショナル ジオグラフィック

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美味しい給食革命

2008年1月 20日 By: rainbow Category: 環境問題 No Comments →

給食

給食の食べ残しゼロを目指して、様々な食育の試みが始まっています。

その一つとして、生の食材を自分たちで調理して食べること。
それによって、生き物から自分たちが生きるために生命をいただくという尊い命の大切さを学ぶことができるといいます。これによって、食べ残しを減らすことに成功したそうです。

給食はもともと、和食が中心でした。
それが、パンを中心とする洋食が主なメニューになっていったのは、戦後アメリカの戦略によるものでした。そのうち、飽食の時代になることとなります。給食だけで野菜をとるという偏食の兆候があらわになっていきます。

給食革命その1:米食の推進
高知県南国市では、地元米である棚田米を子供達が栽培する事から始め、それを給食に出すことにしました。これにより食べ残しが激減したといいます。

給食革命その2:地産地消
全国学校給食甲子園が開催されました。全国の栄養士が結集し開催されましたが、そこでのテーマはそれぞれの地元でのお袋の味をいかに出せるか。現在全国で地場産食材の利用の割合は24%でこれを超えることが注目されています。

そこに出場した千葉県の栄養士、秋山真理子さんは地元の食材をかき集め子供達の給食のメニューにしようとしている人のひとり。地元の食材は安く品質もいい物が多いことから、1食240円という予算以内で美味しい献立を作ることを実現しています。

給食は、体を作っていくだけでなく、心を育んでいくんだということを学びました。
食糧自給率が低い日本であるからこそ、食材の大切さ、そしてそれを感謝の気持ちで頂く重要性を、再度自分も含めて認識する必要があると思います。

ごはん給食が子どもの体を守る―じょうぶな子どもをつくる基本食 学校給食編
(2004/03/01)
幕内 秀夫

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