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廃材からサンゴの救世主へ

2008年8月 31日 By: rainbow Category: 環境問題 No Comments →

世界的にもサンゴの白化現象が広く報告されています。その原因は、海水温度の上昇やオニヒトデの異常発生など様々な要因が重なってはいますが、確実に地球環境が悪化していることを指し示すサインといえます。

そんなサンゴ白化によって、いわば海の荒野と化してしまった沖縄の海に、救世主が現われました。それが、マリンブロックです。

このマリンブロックは、鉄を生産するときの副産物である「スラグ」に二酸化炭素を加えて作ったブロックで、ここに、サンゴの赤ちゃんを植え付けて海に設置します。

このブロックを作ったのは、JFEスチールの小山田さんたちで、自分たちが作ったものの廃材をうまく使って、サンゴの繁殖に成功したのです。サンゴは、このブロックの上だと波にさらわれず、ブロックの中の隙間にうまく根付き成長します。

ブロックに植えたサンゴは、この3年間で大きいもので直径が20センチまで成長していて、もうすぐ産卵もできるそうです。

また、このブロックはサンゴだけでなく海草類が激減している様な場所においても有効で、実際に瀬戸内海で成果を出しているそうです。

まだ、数は少ないようですが、ただ捨てるだけだった邪魔者が、海の救世主になるこは本当にすごいことだと思います。コストも抑えることができると思うので、世界中にこの成果を知らせ、利用を促していくべきだと思います。

もしかしたら、製鉄会社にとって第2の大きな収益源になるのかもしれませんね。

【参考】日本経済新聞 8月30日付夕刊

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牛丼が消える日? ?バーチャルウォーターと食糧危機?

2008年8月 24日 By: rainbow Category: 環境問題 No Comments →

いま、家庭の献立や外食で大人気の牛丼が食べられなくなる危機に陥っていることをご存じでしょうか。そこには、目に見ることのできない水の存在がありました。

牛丼を1杯作るのに、肉の重さ×2万倍の水が必要なんです。通常サイズの牛丼に含まれる牛肉の量は約70g程度であることから、1杯で1400リットルもの水が必要な計算になります。

この原因は、牛のえさとして使う穀物にたどり着きます。農畜産物を輸出入するということは、その生産に必要だった水も輸出入していると考えられます。そのようにして輸出入されていると想定できる水のことをバーチャルウォーターと呼びます。

日本で食べている牛肉のほとんどを輸出しているアメリカの牧場では、現在穀物の高騰により厳しい経営状況にあります。その原因は、穀物をバイオエタノールとして利用しようとする国家政策による、価値の向上が挙げられます。それでも、牧場経営者はなんとかやりくりしてこれました。

しかし、もっと大きな問題が彼らを襲っているのです。それが水の問題です。上述した様に穀物を作るときには多くの水を必要とします。その水が枯れて、穀物が作れなくなってしまうかもしれない状況にあります。

穀物の巨大産地であるアメリカ中西部で広く行われている農法が、センターピポッド農法と呼ばれる巨大な円状に作る方法があるのですが、これによって大量生産が可能となりました。

そもそもアメリカ中西部は乾燥地帯にも関わらず、水はどこから調達するのでしょうか。それは地下に広がるオガララ帯水層と呼ばれる地下水層で、ここには4兆トンもの水が蓄えられていると言われています。

この氷河期からため込まれてきた水が、ここ数十年の耕作でどんどんなくなってきているのです。この地下水だけが耕作のたよりなんですが、去年よりも確実に水位が低くなってきているのです。

水不足に陥っているのは地下水だけではありません。

ラスベガスの水を守るミード湖。ここではどんどん水位が減ってきていて、枯渇の危機を迎えています。そこで水浪費捜査官という仕事まで登場し、付近の水の使用量が一目で分るシステムを導入して監視を行い、必要に応じて水の使いすぎによる罰金を取っているのです。

ラスベガスという町に住む以上、水を以下に大切に使うかを常に考えていかなければならないということが共通認識として、理解され始めています。

日本が輸入しているバーチャルウォーターの総量は1年間で600億トン以上といわれています。人類にとって必要で、ラスベガスの様に頑張って水を節約しようとしている水を日本でも目に見えない形で大量に輸入しているのです。

福岡市では、海の水を淡水化する施策が進められています。海水淡水化センターでは海水を筒に入れて、逆浸透膜によって、最近やウィルスを除去することによって、1日5万トンの海水を淡水化しています。日本でもこのように水を改めて創出しようとする活動が本格化してきています。この技術がコスト的に下がってきたとき、世界的に大きな貢献ができると思います。

普段何気なく使っている水

水は無限にあるものだと思っていたものが今、崩壊しています。自分たちは水の使い方を改めて見つめ直してみる必要があると思います。

【参考】素敵な宇宙船地球号 8月24日放送


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ジャンボタニシに学ぶ外来生物駆除大作戦

2008年8月 21日 By: rainbow Category: 環境問題 No Comments →

近年、日本各地で外来生物が繁殖しすぎて、日本古来の土着生物や農業、漁業への被害をもたらすようになってしまう出来事が多発しています。

元々は日本にはいなかった生物なので、何ら形で日本に持ち込まれれたものなんですが、輸入船に付着していたという回避できない事象ならまだしも、ペットとして個人が持ち込んだものをが繁殖した、害虫駆除のため海外から輸入し、それが予想以上に繁殖しすぎてしまった、といった話を聞くと本当は人間に問題があったんだと改めて悲しい気持ちになります。

そんな外来生物の一つ「ジャンボタニシ」もそんな仲間で、5年ほど前に被害が出始めました。被害内容は、稲穂を食べてしまうというもので、昨年1年間で被害に遭った田は約4・2ヘクタールで、うち約1・1ヘクタールは収量が3割以下に激減させるほどの驚異的な繁殖力を誇っていました。

この問題に対して画期的な対策が岐阜県で始まりました。それは、住民が捕獲したタニシを町が買い上げる助成制度で、全国的にも珍しい試みだそうです。金額はバケツ1杯(5リットル)で300円で、回収したタニシは町が処分するそうです。

これまで捕獲量は5リットルバケツで1300杯分にも及び、農家からは今年はほとんど被害がないと喜びの声も聞かれています。この方法ですと、基本的で誰も困らずに環境にも優しくみんなが納得して、駆除することができることが利点といえると思います。

そして、この方法は全国の同様の事象に悩んでいる自治体でも応用することができる仕組みだと思います。ブラックバスや藻の異常繁殖、そして毒性の強いクモや、スズメバチなど人間に被害を与えるものなど、その応用範囲は多岐にわたると思います。

住民が自分たちの町を自分たちのお金で、みんなで守るという大きなスローガンを掲げることができ、税金の使い方としてもかなり納得感があるのではないでしょうか。

別にお金ではなくても、何らかの行政サービスや地域通貨との交換など、様々なメリットがあると思うので、全国の外来生物にお悩みの自治体の方は、参考にしてみてはいかがでしょうか。

【参考】Yahoo!ニュース
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080819-00000013-cnc-l21

外来生物のリスク管理と有効利用 (シリーズ21世紀の農学) 外来生物のリスク管理と有効利用 (シリーズ21世紀の農学)
(2008/04/03)
日本農学会

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