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八重の桜 第8回「ままならぬ思い」

2013年2月 24日 By: rainbow Category: 2013年_八重の桜 No Comments →

今回も全体的にバランスが取れた内容になりました。初めは、八重と時尾による恋愛相談から始まります。時尾は自分の恋が実らなかったことから一生独身で過ごすと話すのですが、この時代にあってもこのような生き方を選ぶという方法があるんだなと感じます。八重も同じような事をいいますが、いずれ結婚することになるんだよなと、その約束に複雑な思いを感じてしまいます。

恋愛模様は、二葉の弟の大蔵が京へ旅立つ前に八重に対してどのように言うかにつながっていきます。尚之助が気を利かせて場を外してくれたにもかかわらず、大蔵は八重に対してほとんど何もいうことができず、終了。既にこの辺りも心の踏ん切りはついていたのでしょう。人生はうまくいかないものです。

この辺りまでが今週の八重の周辺。長すぎず短すぎずというちょうど良さで表舞台へと移っていきます。京では、容保たちが壬生浪士を集めて京都の治安を維持しようとします。前回「話し合えば分かる」という協調路線から力で押さえつける作戦に変えた容保の思いは、ひとえに帝を、そして将軍家を守ることにありました。孝明天皇から絶大なる信頼を得て、それを感じることで頼母たちからの会津を守るという進言にも耳を貸さなくなります。

最終的には頼母を蟄居にし、自分の周りから遠ざけます。かつて頼母が言っていた、いざとなったら一心に制止すると言っていたのですが、それは自分が殿から必要であると思われている前提に立ってのこと。今回のように必要ないと判断されてしまえば、ただのうざい部下になってしまい、結果的に遠ざけられてしまう危うい関係であったことがわかります。頼母のような異を唱える存在は非常に貴重なのですが、曲げられない信念がある人にとってはそのことがわからないのかもしれません。今後会津が進む道は歴史が示す通り、表舞台をひた走ることになるのです。

次回は、薩長のいざこざに会津が組み込まれる図式。どのように乗り越えていくのか、そして八重が出世していく様子を楽しみにしたいと思います。

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八重の桜 第7回「将軍の首」

2013年2月 18日 By: rainbow Category: 2013年_八重の桜 No Comments →

前回、西田敏行さん演じる西郷頼母の必死の説得にもかかわらず、とうとう京都守護職を受けることになった容保。今回は、その容保の京都での様子とお供でついていった覚馬を心配する家族の様子という2本立てで成り立っています。

描き方も難しい局面ではありますが、こういう状況でもしっかりと歴史の動きを中心に描かれているという印象を持ちました。争いが絶えない京に到着した容保は、始め慶喜たちの前で攘夷派の浪士の言い分にもあえて耳を貸し、説得によって改心させていく方策をとっていたのですが、身内からの不祥事をきっかけにそれではうまくいかないことを悟り、最終的には厳しい取り締まり作戦に舵をきっていきます。

そうした武力で人を押さえつける方法に対して尚之助は、覚馬が言っていた言葉として、次のように示しています。それは、圧倒的な武力は初めのうちは感嘆を受けるのですが、そのうち恐れになって、最後は憎しみに変わっていくということ。

八重はその理不尽さをあり得ないといいますが、まさにこれは上手く表現された言葉だと思います。人を押さえつける方法はいつかほころびを生み、最後は自らをずたずたにしてしまうものではないでしょうか。初めは優しかった容保も既に弾圧モードに入っているので、会津としては厳しい先行きが待っていることでしょう。もうそこには、全力で止めてくれるような部下はいないのです。

孝明天皇からの厚い信頼が、かえって容保に退路を断たせることになっていくのでしょう。次回からはどんどん厳しい世界になって行くのではないかと思います。

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八重の桜 第6回「会津の決意」

2013年2月 11日 By: rainbow Category: 2013年_八重の桜 No Comments →

ここ数回は八重の周辺は落ち着いており、政治の表舞台がクローズアップされています。世の中的な動きは比較的さらっと流れており、薩摩藩を中心とした主導権争いは島津家や西郷などがあまり登場することなく状況描写のみで勧められているのに対して、会津藩の中の様子がこれでもかと言うくらい詳しく描かれています。

この演出は自分にとっては嬉しい限りです。薩摩藩から見た幕府側の様子は、篤姫の中で見てきたので、ここで再び登場したとしても新しい発見は少ないのですが、今回は全く逆の幕府を守るという会津藩の立場から見た薩摩などを見ることができるので、より会津藩に親近感が湧く内容となっています。

藩を立ち上げた保科正之の家訓をしっかりと受け継ぎ、心にそれが刻み込まれている人々。初回から何度も登場したこの家訓が、今まさに時限発火して重要な局面で語られようとしていました。そのフラグも決してバレバレな前振りではなく、自然と出てくるような描き方も非常に上手いと思います。

今回は、その会津藩が京都守護職を受けるかどうかの状況のなかで西郷頼母と容保のやりとりに尽きると思います。頼母がかつて容保に対して、我が身に変えてでもまずいと思ったときには諫めると言っていました。まさにそのような状況の中で、今諍いが絶えない京都に向かえば会津はいずれ滅びてしまうと体を張って諫める頼母。それに対して、保科正之の家訓を取り出し、今将軍家を守るのは当然であり、京都を死に場所と思うくらいの覚悟であることを伝える容保。この2人の迫力あるやりとりに、ただただ見入ってしまいます。お互いに会津を良くしようという気持ちは同じであり、それぞれにも論理があります。

結果として京都守護職を受けることになったのですが、この先会津は厳しい状況になっていくのだと思います。それでも誇りを持って生きる様子をこの人たちから見ることができると期待してしまう、そんな内容であったのではないでしょうか。これからが楽しみです。

◆八重の桜紀行◆
福島県猪苗代町
 - 土津神社

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