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八重の桜 第11回「守護職を討て!」

2013年3月 17日 By: rainbow Category: 2013年_八重の桜 No Comments →

冒頭から会津の精神である「ならぬものはならぬものです」という言葉が権八から三郎に向けられます。この言葉、強い志を持つものに対して随分と抑圧的なものなのですが、最近思うのはこの言葉には裏があるのではないということ。

つまり、ダメなものはダメと言われて、はいそうですかと引き下がるようならその程度の思いでしかなく、引き下がらずに粘り強く食い下がり続けることによって初めて道が開けるということを示しているのではないでしょうか。

そういう意味で、三郎が16歳にも関わらず一人前の藩士として認めてもらい、鉄砲の実力を認めてもらいたいという強い意志を持っており、それが父親や官兵衛にも伝わったのでした。

会津では少しずつ人間関係も変化し続けていて、身を安定させるもの、挑戦し続けるもの、試行錯誤するもの、いろいろいたりして面白くなってきました。それと比較して常に緊張した場面であり、人の命が崇高な理想のもとに散っていく都は歴史の表舞台。人間関係は常に歴史で表現されています。

今回は、佐久間象山が暗殺され、長州が虎視眈々と都を狙っています。みんな様々な思いを持っており、そのどれもが正論を語っているだけに、最後に残ったものが正しいという世界。今日の友人が明日の敵になってしまうような中で覚馬もまた、会津が生き残るために懸命に戦います。

会津と都の間でまだまだ関連が薄い状況は続きますが、それが繋がり始めたときこの物語の本格的なエンジンが始動するときなのだと思います。その時まで、まずは別々に楽しむことにしましょう。

◆八重の桜紀行◆
京都府京都市
 - 佐久間象山遭難之碑

八重の桜 前編 NHK大河ドラマ・ストーリー

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八重の桜 第10回「池田屋事件」

2013年3月 10日 By: rainbow Category: 2013年_八重の桜 No Comments →

歴史に名高い池田屋事件は、これまで多くの時代劇で取り上げられ大河ドラマでも描かれてきました。しかし、今回はお抱え元である会津藩の観点で見ることができて新たな発見をすることができました。

お抱えであるはずの会津が新撰組の暴走を止めることが出来なかったことによって、池田屋襲撃は現実に起こってしまったのです。これまで新撰組の面々の表情があまりよくなく、なんか会津に対して思うことがあるような表情を浮かべていたのも、このフラグだったのかもしれません。

新撰組自体は、崇高な考えを持っていて彼らなりに筋を通そうと思ってやったことなのですが、結果的にそれによって数多くの恨みを買ってしまい逆効果になっていきます。時代はこれから激しく動きやがて幕末を迎えることになるのでしょう。そんなきっかけの一つを新しい発見と共に見ることができました。

会津に目を向けると、八重の結婚話が盛り上がっていました。両親ともになんとか嫁入りさせたくて縁談を依頼するのですが、結果的には八重の性格上厳しいという結果に。その中で尚之助との関係はどんどん深くなっていき、今回はずっと一緒に頑張っていこう的な発言まで飛び出します。

尚之助としては本気に捉えてしまいそうになりますが、八重にとっては言葉通りの意味でしかないのでしょう。まだまだ会津には暖かい空気が流れていてほんわかした癒しの時間を感じることが出来ます。

これからは、幕末の動乱がますます激しく描かれていくと思いますが、今回のように会津の側から見るとどのように幕末の人々の考え方が存在するのか、それが分かるような描写であって欲しいと思います。

◆八重の桜紀行◆
京都府京都市
 - 池田屋騒動之址碑

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八重の桜 第9回「八月の動乱」

2013年3月 03日 By: rainbow Category: 2013年_八重の桜 No Comments →

先週、奥さんが購入してきてくれたのが八重の桜にちなんだ商品で、「八重のこころざし」という桜ブッセです。

八重のこころざし

しっかりとNHKエンタープライズの承認シールが貼られている正規ものであり、さくらんぼのクリームが口の中でふわっと広がって非常においしく仕上がっています。4個入りで、その大半が子供達によって食べられてしまい、自分が食べることができたのは、その中で数切れ程度。それでもしっかりと桜を堪能することができるので、1個丸ごと食べることができたら、さぞかし最高でしょう。

そんな胃の中まで八重の桜に浸りながら迎えた今回。京都守護職を全うしている会津は天皇からも頼られまくっていてもはや抜けられず、前に突き進むしかない状況になっていました。周囲の人たちは容保に付き従うもので固められ、頼母のような存在はもはや遠ざけられてしまいます。

ひたすらに天皇を守る、いつのまにか徳川家を守るということがすり替えられてしまっているような気もしますが、忠義という言葉だけがつながっていて、京にうずまく思惑や陰謀に引きずり込まれていく会津。長州を御所から追い出してしまったのも、薩摩の進言がきっかけでした。真偽のほどもよく分からない状況の中で、簡単に信用してしまっているような気がしてなりません。そのうち、会津は誰かに利用されるのではないかと不安に思ってしまいます。

そのような状況の中で、会津では照姫の右筆選びで八重が最有力となっていたのですが、残念ながら落選。落ち込んだ八重にたいして、尚之助の感情のぶつけ方はすさまじいものがありました。あなたの代わりはいない、その言葉にメロメロになる八重は、少しずつ尚之助へ心を傾けていく、そんなきっかけになった回でした。おそらく次回以降、少しずつではありますが進展していくのではないでしょうか。

次回も池田屋事件と京での話題が中心になっていきますが、おそらく会津にとっていいものではないでしょう。苦境に立たされつつある会津をどのように八重が絡んでいくのか、そろそろ期待し初めてもそさそうです。

◆八重の桜紀行◆
京都府京都市
 - 八木邸

八重の桜 前編 NHK大河ドラマ・ストーリー

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