西郷どん 第35回「戦の鬼」
前回までで大政奉還を行った慶喜に対して、開国派のなかでも考え方の違いが露見することになります。坂本龍馬たちは、徳川と戦をすることによってまた歴史は繰り返されてしまい、そのことが海外からみたら内戦とみられ結果的に日本をまずい状況に陥れてしまうと考えたのに対して、西郷はあくまでも慶喜を討たないとしぶとく徳川は生き残っていくと考えたのでした。
この考え方の違いは決定的であり、これ以上二人が同じ道を進むことができないと諦めざるを得ない状況になってしまいます。龍馬が持ってきたカステラも本当であれば二人で笑いながら食べるつもりだったのでしょうが、それも叶わないまま有名な龍馬の暗殺につながっていってしまいます。
吉之助のなかでそこまで慶喜に対して徹底的に行きたかった最大の理由は、異国へ日本を切り売りしてしまおうとした出来事があったからに他なりません。日本を思うとき、そのような行為を行おうとした人物を吉之助の中でどうしても許すことはできなかったのでしょう。それは弟の信吾と話をしていたときにも強調されていたことでした。
次回からは、ますます激動の維新がやってきます。まずは鳥羽伏見の戦い。数年前の八重の桜では会津軍の立場からこの戦を見てきましたが、今回は薩摩の目線です。信吾の命もどうなってしまうのか気にしながら楽しみにしたいと思います。
■紀行■
・大阪府大阪市
大阪城公園
JR「大阪城公園」下車 徒歩15分