西郷どん 第41回「新しき国へ」
前回もの凄い抵抗にあいながらも廃藩置県が行われましたが、今回は薩摩での国父様の怒りをかう以外大きな抵抗もなく、徐々に落ち着いていったような雰囲気の中で大久保達は岩倉具視と共に欧米視察にむかうことになります。これまで大久保や木戸たち薩長出身メンバーに対して、他の出身者から敵視されてしまう事が多かった新政府のなかにあって、欧米視察団がいなくなれば完全に自分たちの独壇場となると目論んだのでしょう。
その留守政府を仕切るよう依頼されたのが西郷隆盛でした。西郷は持ち前の「和」によって、うまくまとめるだけで亡く、明治天皇の行幸を実現するなど大きな成果をあげることになります。岩倉からなにも人事や体制を動かすのではないと無茶苦茶なことを言われるのですが、1年以上も留守にするのになにもしないというのはさすがに無理があるのではないでしょうか。山縣有朋など汚職騒動もあり、足元を引っ張られる西郷ではありましたが、立派にその与えられた仕事をこなしていきます。
天皇の行幸にお供する形で鹿児島に戻った西郷は、島津久光に再会します。このふたりは本当に合わない二人ではありましたが、最後に久光は弱気になる西郷に対して「このやっせんぼが!」と斉彬を彷彿とさせる言葉をかけられ、さらにどうしようもなくなったら戻ってくれば良いと優しい言葉をかけられます。感動のシーンではありますが、これまでの二人の関係からすると、この二人の状況は若干無理があったのかなとも思ってしまいます。関係を修復するのであれば、もう少し違った表現がよかったのかなと。
さて、次回は欧米から戻ってきた大久保と西郷の関係が徐々に変化していくようです。残り数回なのでラストに向けてどのように史実に向かっていくのか楽しみにしたいと思います。
■紀行■
・神奈川県横浜市
神奈川台場跡
JR「東神奈川」下車 徒歩15分