西郷どん 第44回「士族たちの動乱」
前回、自分の役目は終わったと話しながら鹿児島に戻ってきた吉之助は静かな生活を始めます。しかし、彼は周りは放置しておかないという運命づけられた人物なのでしょう。彼のもとには各地から続々と不満を持つ全国の士族が集結します。きっと西郷ならなんとかしてくれる。みんなが同じ思いをもってこの地へと足を運んできたのでした。
そんな人たちに糸は、心を打つような一言をいいます。それは、もううちの人を駆り出さないで欲しいということ。次の世代の若い人々が未だに西郷を頼って自分で行動しようとしない、そんな姿に糸は憤りを覚えたのでしょう。西郷としても同じであり、これからの人々には政府をしっかりと支えて欲しいと願っていて、学ぶための場所をつくったのです。
しかし、それが後の西南戦争に繋がっていくのはなんとも皮肉なことだと思います。歴史の転換点はまだまだ終わりそうもありません。段々クライマックスに近づいていく中で、自分のことを犠牲にしながら国家やこれからの世の中を思って行動していく士族の結末をしっかりと脳裏に焼き付けたいと思います。
■紀行■
・佐賀県佐賀市
本行寺
JR「佐賀」からバス「西田代」下車すぐ