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龍馬伝 第30回「龍馬の秘策」

2010年7月 25日 By: rainbow Category: 2010年_龍馬伝 No Comments →

第3部に入ってもストーリーづくりは変えないようで、龍馬の話+弥太郎の話という構成でできているようです。2部と違うのは武市さんが出てこなくなったということくらいでしょうか。

まずは、弥太郎場面について。弥太郎はこの頃幸せの真っ只中にあって材木とかもすごく売れていて、高知城下に引っ越しができるくらいにまでなります。弥太郎の姿は相変わらず泥臭い感じがするのですが、家庭の中も温かく奥さんや娘もかわいく弥太郎を迎えてくれます。しかし、こんな幸せの場面だけを見せるはずがない、龍馬伝のスタッフ。引っ越した新居で弟も姿を見せ始める頃から、いつものバラエティーシーンが始まります。弟の登場と共に音楽がいつものちゃらけたものに変わり、弥太郎が「ただ、弟もおるがな・・・」と急速に落ち込んでいきます。弟の後は、母上、そして強烈な父上とつながっていきます。その父上との漫才が繰り広げられた後、弥次郎の屁で場面が終了します。三菱財閥の創始者なのにこんな冷遇でいいのでしょうか・・・

そして龍馬自身の話につながっていきます。龍馬は前回いざこざを起こした長州藩の高杉晋作に会うことになり、そこで長州藩の志の強さと高さを感じることになります。長州の藩士は、密かに外国に留学したり偵察したりして、敵を知ろうと行動を起こしていたのです。その結果としてやはり外国を打ち払うという攘夷論を掲げる理由が自分には分かりません。外国の文明が日本より発展していて、清の国の人たちがイギリスなどに利用されている状況を知っていても、外国を打ち払うことができると考えたのでしょうか。ここまで行動できている先進的な考えがあるのであれば、外国と協力して日本の国力を発展させようという龍馬のような考え方になってもいいようなものなのに。

それは今になって始めて考えることなのかもしれませんが、そんな長州は幕府から征伐対象となっていました。長州を征伐して幕府の配下になってしまえば薩摩としては自分たちが下関を行き来するのに制約が掛かってしまい、かつ自分たちも標的にされたときに勝ち目がないと危惧していた西郷に対して、龍馬は長州と手を組めば幕府に勝てると話します。

この機転、行動力は本当にすごいと思います。その前日までカステラの作成で失敗していた集団とはとても思えないほどの発言はどこから思いついたものなのでしょうか。どのように考えた結果の行動だったのか、それをドラマの中でもう少し詳しく教えて欲しかったです。高杉と以前話をした場所で早朝に考え事をしただけの描写で、この結論を展開するのはあまりにも無謀です。

今回のシーンで最も印象的だったのは、脱藩浪士みんなで作ったカステラを試食したときの様子でしょう。ここでの長次郎はもはや「水曜どうでしょう」の大泉洋になっていました。大浦慶にとって食べられそうになりながらも5両を借りてカステラを作ったのですが、残念ながら失敗。その後の龍馬の一言がツボにはまります。

「長次郎、これはいかんぜよ・・・」

完全にバラエティ番組にあった一瞬でした。試行錯誤しながらも、食い扶持をつないでいくことができるのか、薩長の仲を取り持つことで自分たちはどのように活躍することができるのか、龍馬という一個人の活躍だけでなく、操練所のメンバーたちがどう活躍できるかを注視していきたいと思います。

◆龍馬伝紀行◆
長崎県長崎市
 - 旧グラバー邸

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龍馬伝 第29回「新天地、長崎」

2010年7月 18日 By: rainbow Category: 2010年_龍馬伝 No Comments →

とうとう始まりました。第3部のテーマは「ナビゲーター」です。英和辞典によるとnavigatorとは、航海者、操縦者といった意味があるこの言葉から、第3部では龍馬の船主としての活躍と共に、日本を操縦していく姿、何かに導く姿を描くようです。まさに、自分たちが坂本龍馬という存在を今も記憶している程の活躍、つまり薩長同盟や亀山社中、海援隊という大きな出来事の中心人物としての龍馬が今、始まるのです。

それを踏まえての今回、第3部の始まりなんですが出だしはやはりいつも通りの弥太郎の回想シーンから始まります。今回も偉くなった弥太郎にぴったりと新聞記者が張り付く形だったのですが、1つだけ違ったのはそのそばに千葉佐那がいたことでしょうか。

何故千葉佐那がいるのか始め全く分からなかったのですが、鍼灸師になっているということで、そこの治療に来ていたのが弥太郎という設定でした。この場面は本当にあったことなのかどうなのか全く分かりませんが、今考えてみるとやっぱり弥太郎が龍馬に怒っているという感情だけが思い出されます。もう少しだけ掘り下げて色々と話をして欲しかったのですが、お灸が相当痛いのか今回はそんな余裕はなかったようです。

そしてオープニング。かわっていたのはタイトルの「龍馬伝」が出るまでの福山雅治さんの登場シーンだけ。その後は前回までと全く同じでした。まぁ当たり前といえばそうなんですが、ちょっと期待していただけに残念です。

前回までの山内容堂、武市半平太といったメンバーの重苦しい姿が嘘のように今回は、がらっと変わって長崎でビジネスパーソンとしての龍馬の姿がそこにはありました。自分たちが力を発揮できるのは操船術なので、それで食い扶持をつなごうと薩摩藩だけでなく、グラバーにまで話を持ちかけます。もう日本だけでなく世界との貿易という観点で話が進んでいきます。

今回の話を見ていると、やはり外国との話だけでなくビジネスの世界は表裏の世界がすごくたくさんあることがわかります。建前と本音、利益のためには使い分けていかないと利用されるだけ利用されてしまうのです。特に明確なルールがないこの時代の取引では特にその様相が強いのです。

イギリス人が言っていましたが、今にイギリスは日本を攻撃しようとしています。そのことを分かっている人は日本にはいない、だからのんきに内輪もめをしていると。その危機感を唯一持っていたのが龍馬だったのです。薩長がいざこざを起こしているときに「今こうやって日本人同士で争っている時ではない」と叫ぶのですが、ここからは日本が攻められるのが先か、強い日本を作るのが先かのギリギリの状態になりそうです。

日本が強くなるためには、政治の世界で日本がひとつになることはもちろん、経済的に貿易力をつけて、外国と対等に相対していくことも大切です。その両方をこれから成し遂げようとする龍馬の活躍が今から楽しみでもあり、ハラハラドキドキしながら見たいと思います。

高杉晋作も登場して段々幕末と開国の様相を呈してきました。高杉晋作を演じる伊勢谷友介さんがかっこよすぎますね。ざんぎり頭だとやっぱり時代劇というよりも現代劇という感じがします。福山雅治さんとのコラボレーションもなかなかです。その他、蒼井優さんのお元も気になるところです。蒼井優さんはあまり濃い顔ではないので、時代劇のメークがすごくにあっています。こういったニューフェースの活躍もしっかりと見ていきたいと思います。

◆龍馬伝紀行◆
長崎県長崎市
 - 丸山
 - 史料料亭 花月
 - 梅園身代わり天満宮
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龍馬伝 第28回「武市の夢」

2010年7月 11日 By: rainbow Category: 2010年_龍馬伝 No Comments →

とうとう第2部の最終回です。龍馬が脱藩して江戸や大坂を走り回って土台作りをし、それと方向性を異にして武市半平太と岩崎弥太郎の物語が中心に繰り広げられました。この3人の中で武市に試練を与える訳ですが、これは時代の流れがそうさせただけで、決して何かが劣っていたということではないのが残念なところです。

前回、吉田東洋を殺害したのは自分だと自白したにもかかわらず、主要なメンバーは完全にシカト状態で、後藤象二郎だけが一方的に龍馬にやられる形となってしまいました。そんなことをしてでも武市を救おうとする龍馬でしたが、武市自身を抑えることはできなかったのです。

山内容堂自らが、武市のいる牢屋に出向き「お主がやったんだ」と完全に決めつけ状態。これは険悪なムードになるかと思いきや、容堂は急に武市の功績を認め、自分の家臣だと話します。これに感動した武市は自分が東洋を殺害したと自白してしまい、これにてジエンド。もしかしたら、容堂はここまで狙って話をしたのかもしれません。本来であれば、一国の長が牢屋に来て地べたに座って話をするなど考えられない話なのですが、それをやっただけで武市としては満足したのでしょう。

NHKのサイトであるのですが、容堂役の近藤正臣さんは脇差しをすっと武市に渡し、「これで切腹しいや」というシーンは完全にアドリブだったそうです。大森さんとの雰囲気がそうさせたんでしょう。そのくらい緊迫する場面でした。近藤正臣さんとしては飲んでばかりのシーンではなく、もっと動き回りたかったようです。

容堂の言葉の中で、武市が山内家の人間であればよかったのにと話をするのですが、徳川の世の中になって200年以上経っているにも関わらず、こうした考え方が残っている世の中で、武市は頑張ったといえるでしょう。すこしだけ生まれる時代が遅かったら、きっともっと世の中の中心人物として活躍できたかもしれません。

そんな容堂の登場後に武市のもとに現れたのが龍馬でした。説得して一緒に頑張ろうというのですが、心はすでに固まっていました。最後にあきらめを諭したのは弥太郎でした。武市さんの分まで自分たちががんばらないといけない、そんな言葉を引き出します。

その後の武市さんの切腹シーンは、ものすごい悲壮なものでした。腹を切るところまでしっかりと撮影し、首を切るところを制して自らの手でとどめを刺します。見ているこっちも心が苦しくなるシーンでした。以蔵の最後のシーンも斬首のギリギリ手前まで映しています。気になったのはあんなに拷問にあったのに、佐藤健さんの歯が真っ白だったこと。さすがにここまでは手を入れられなかったようです。

次回からは、これまでの龍馬と弥太郎を中心に、薩摩や長州など坂本龍馬という人物を今の世の中に知らしめるような行動を次々としていきます。きっと知っていることが多くなることもあると思いますが、その行動の裏にある心の葛藤や思いをしっかりと目撃していきたいと思います。

◆龍馬伝紀行◆
高知県高知市
 - 高知城
 - 武市瑞山殉節の地
高知市仁井田
 - 瑞山神社
 - 武市半平太の墓、冨の墓

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