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龍馬伝 第27回「龍馬の大芝居」

2010年7月 04日 By: rainbow Category: 2010年_龍馬伝 No Comments →

海軍操練所が閉鎖され、それぞれの脱藩浪士は行くあてもなくさまよっていました。中には、共に海軍に入ろうといった龍馬に対して行き場のない怒りをぶつけるものまで現れ、龍馬として深い悩みの真っ最中だったと思います。

そんなどん底状態に対してさらに悲惨なニュースが弥太郎から飛び込んできます。弥太郎は、武市や以蔵がいかに苦しい仕打ちを受けていて自分がそれに荷担しているかを訴え、龍馬に土佐に戻ってくるように書き連ねるのでした。この時、弥太郎としてはまさか龍馬が帰ってくるとは思わなかったでしょう。

そして弥太郎自身もこんな非道な仕打ちに荷担していることに悩み、家族もまた止めるように諭すのでした。いつもは酒乱の弥次郎がすごくまともな顔をしているので、見ているこちらとしてはドキドキしてしまったくらい。そのくらいレアなシーンを見ることができました。いざとなったら家族もろとも覚悟はできているので弥太郎の好きなようにしろというのですが、弥太郎としてはどうしたらいいのかわかりません。BGMはおちゃらけたものだったので、何らかのお笑いポイントがあるのではと期待してしまったのですが、残念ながらそんなこともなく華麗にスルーされてしまったような場面でした。

その弥太郎からの手紙で本当に帰ってきてしまったのが龍馬でした。海軍操練所を一緒にやめた仲間はどうしてしまったのか一瞬頭をよぎるのですが、彼らはきっと大人しくどこかで龍馬の帰りを待っているのでしょう。

帰ってきた龍馬は坂本家に絶縁状作成を依頼した上で、自分が吉田東洋を殺害した本人だと後藤象二郎に名乗ります。ややはてなマークが残った後藤でしたが、まんまと龍馬の芝居に掛かってしまいます。うまみまくる後藤に対して、スタコラ退散する龍馬とそれをかくまう溝口さんと弥太郎。この二人は完全に龍馬の男気に寄ってしまったことでしょう。

次回の場面では、それでも武市は白装束をしているところをみると、自害は逃れられないようです。龍馬の演技もどこかで相手にされなかったか、何らかの大逆転があったのかは次回のお楽しみといったところでしょうか。

今回の物語とは直接関係ないのですが、千葉道場の娘で龍馬の婚約者で生涯独身を貫いたとされる千葉佐那が、実は結婚していたとする史料が見つかったそうです。その史料とは、107年前の新聞記事で、千葉定吉が剣術師範役を務めていた鳥取藩の元藩士山口菊次郎から求婚され、暗殺された龍馬の七回忌も済んだことから受諾、1874年7月に結婚したといいます。しかし、菊次郎のプレイボーイぶりから10年後に離婚しているそうです。新たな歴史は注目を浴びると詳細に若手くるものなのかもしれません。

【参考】Sponichi Annex
http://www.sponichi.co.jp/society/news/2010/07/04/05.html

◆龍馬伝紀行◆
東京都多摩市
 - 旧多摩聖蹟記念館
 - 旧田中光顕別邸
 - 護国寺
 - 田中光顕の墓

 

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龍馬伝 第26回「西郷吉之助」

2010年6月 27日 By: rainbow Category: 2010年_龍馬伝 No Comments →

海軍操練所が閉鎖され、勝麟太郎が解任させられてしまい、またもや行く当てがなくなってしまった龍馬たちは、勝先生の最後のお言葉をいただきます。それは、自分自身はもう先頭をきって世の中を動かしていくような脱藩者にはもうなれるほど若くはない、これからは龍馬たちが日本を変えてくれということでした。

きっとこの場面を見たほとんどの人が、金八先生を想像したのではないでしょうか。みんなから「先生」と呼ばれて武田鉄矢も思わず長年の役を演じてしまったのはないでしょうか。完全に龍馬たちが中学3年の生徒たちで、説得を受けているように見えてしまうのですから、いかに武田鉄矢という存在が大きなものであるかを感じざるを得ません。この先も多くの武士の心を正しい方向で導いてくれるのではないかと期待してしまいます。

海軍操練所がなくなってしまうことは、龍馬や長次郎、陸奥たちの今後が真っ白になってしまうことを意味していました。次々と自分の藩へと戻っていく操練所のメンバーですが、彼らは脱藩していることから戻る先がありません。仕方なしにこれからどうするかも含めてみんなでどこかに向いながら決めようとしていました。彼がらはどこに向かうのでしょうか。ここまで有能なメンバーなのですから行き着いた先でその実力を発揮するとは思いますが、問題はどこに行き着くか。楽しみにしたいです。

その行き着く先の有力候補の1つが今回から本格的に登場した西郷吉之助がいる薩摩藩でした。篤姫で登場した小澤征悦さんのイメージがまだ消えていないところに、今回登場したのが高橋克実さんでした。これによって今までよりも少し策略的な印象を持ってしまいますが、その通りで龍馬と話をしていてもその話とは裏腹に何かを隠し持っているような感じの演技となりました。

龍馬と西郷の話の中で登場した少し偉そうな人が小松帯刀でした。西郷のことを「吉之助」と呼び捨てにしているところも瑛太さんが演じていたものとは異なっている感じがします。歴史としてどちらが正しいかはともかく、前回から期間があまり経っていない時に同じ配役を別な俳優にするのは、控えた方がいいかもしれません。

そして、毎回弥太郎と武市半平太の状況をしっかりと自分たちに教えてくれるのが今回のドラマの特徴といえるでしょう。前回予想したとおりやっぱり、武市からもらった毒饅頭を以蔵に渡すことができなかった弥太郎。その渡し方や取り上げて自ら止めさせる方法は、まるでデジャブを見ているかのような気持ちになったのではないでしょうか。そうです、これは龍馬を毒殺しようとした時と全く同じなのです。お喜勢には、人殺しをするなといわれ、弥次郎には楽にしてやれという家族の考えはそれぞれ思いは分かるのですが、弥太郎としては余計苦しむことになったのでしょう。最後はやっぱりオヤジではなくお喜勢の考えを選んだのです。

でも、良かったのかもしれません。手を汚してしまうと、自分の気持ち的に何かを抱えながら生きてしまうことになりますし、誰かにいつとがめられるかも分かりませんから。この弥太郎のきつい仕事もそろそろ終わりを迎え、自分がやりたい商売に専念することができる日も近そうです。

激動の第2部もあと2話と迫って参りました。龍馬のadventureはどのような方向に向かっていくのか楽しみにしたいと思います。

◆龍馬伝紀行◆
高知県高知市
 - 五台山
 - 高知県護国神社
 - 山田町獄舎跡
 - 薫的神社
 - 岡田以蔵の墓

龍馬伝 第25回「寺田屋の母」

2010年6月 20日 By: rainbow Category: 2010年_龍馬伝 No Comments →

今回は、龍馬の今後の進路を再び惑わすような出来事がやってきますが、それは物語の最後に登場するとして、それまでは比較的穏やかに進んでいきます。物語全体を穏やかにしてくれたのが、やはり寺田屋の女将であるお登勢さんでしょう。

草刈民代さんは龍馬の母についで2度目の登場ですか、それを物語の中でもそっくりな人物としてそのまま利用してしまうあたり、NHKのしたたかさを感じます。本当に、龍馬の母である幸さんとお登勢さんはそっくりだったのでしょうか。それは歴史のみが知る事実なのかもしれません。

お登勢さんに「母上」「龍馬」と呼ばせておいて、全然違うと言ってはニヤニヤしながら布団に潜り込む龍馬は少し怪しい人物でした。そんなお登勢さんを頼りに、後にお龍の一家を引き連れてやってくるのですが、ここまでお節介だと周囲も逆に温かい気持ちになって協力しようという雰囲気になるのでしょうか。そんな魅力が龍馬にはあったのかもしれません。

「うみ」といってみなさいとお龍に話し笑顔を引き出す場面、そして急速に龍馬との距離を近づけていくお龍は、「次はいつ来るのですか?」と龍馬に聞いたときにはもう、もはや龍馬のことをただの人だとは思えず、片思いの存在になった瞬間でした。龍馬が立ち去った後も笑顔の練習をするお龍になんだか見ている方もニヤニヤしてしまったのではないでしょうか。

そんな浮かれた気分は、蛤御門の変と海軍操練所の問題、武市の問題で帳消しになってしまうことになります。長州藩は池田屋事件の後になんとか京で帝をお救いしようと立ち上がるのですが、会津藩、薩摩藩との戦でボロボロになって敗北してしまいます。これが蛤御門の変です。京都では「この前の大火」といえば、この蛤御門の変を言うそうです。歴史をあたらめて感じます。

この蛤御門の変によって、これまで長く攘夷派の中心にいた久坂玄瑞もとうとう自害します。その昔、吉田松陰のことで大泣きしていた彼のユーモアな雰囲気はもはやそこにはありませんでした。焼けた街の中でほっかむりをしている桂小五郎を演じる谷原章介も何となく場違いでしたが、ここで命を落とすことなく再起を賭けるように考えられたことが今後にすごい影響を与える結果になった、まさに紙一重の歴史の瞬間だったと思います。

蛤御門の変をきっかけに世の中は長州を征伐する流れとなり、今日本の中で内紛をすべきでないとごもっともな意見を言った勝麟太郎は、逆に池田屋事件で海軍操練所のものが下手人の中にいたとして、海軍操練所、軍艦奉行の2つを失ってしまうのです。龍馬にとって、人生をかけて取り組んできた海軍ができないと分かったとき、これからどうしていいか分からなかったことでしょう。無念な気持ちは痛いほど伝わってきます。これから龍馬が次の道をどのように発見していくのかを見守りたいと思います。

最後に、今回最も痛い思いをしたのは岡田以蔵でしょう。ぼこぼこになる場面しかこの数週間ないのですが、とうとう見るに見かねた武市は、毒入りのおにぎりを弥太郎に渡して、以蔵に食べさようとします。考えてみれば、弥太郎はその昔龍馬を毒殺しようとして毒入りのお茶を振る舞いますが、ぎりぎりのところでそれを自ら阻止した経緯があります。今回もきっと弥太郎にはできないのだろうと思いますが、どうなるでしょうか。弥太郎もつらい立場ですよね・・・はやく商売したいでしょうに。

次回はどうやら西郷どんが登場します。自分の中で西郷といえば篤姫の際に登場した小澤征悦さんなのですが、今回はその印象をいい方向に上書きすることができるか楽しみにしたいと思います。

◆龍馬伝紀行◆
京都府京都市
 - 蛤御門
 - 天龍寺
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 - 上善寺

とうとう龍馬の水まで登場です。しかも龍馬のぶぶんを「わし」と読ませます!