あしたまにあーな

毎日の生活に ほんのちょっとのうるおいが 届きますように



軍師官兵衛 第39回「跡を継ぐ者」

2014年9月 28日 By: rainbow Category: 2014年_軍師官兵衛 No Comments →

ここのところずっと官兵衛にことを遠ざけているように見えた秀吉ですが、実は官兵衛の先見の明には信頼を寄せていることが判明し、この2人の雰囲気は今までにないくらいいいものになっていました。それが分かったのは家康から秀吉が次の天下人として警戒されていると感じた官兵衛が自ら隠居を申し出るところ。秀吉はその申し出に対して頑なにうんとは言いません。

この後三成に対して官兵衛と自分のことに対して口を挟むなと厳しく言われるところから見ても、官兵衛と秀吉の間には深い絆があるのだと改めて感じます。それを実際の場面で見せてくれたのがその後のこと。北政所の要請で秀吉を諫める官兵衛。周囲の家来が一斉に刀を抜いて戦闘モードに入り、秀吉の気分が悪くなったのであれば一瞬で切られてしまう状況の中で、秀吉は官兵衛の言うことを聞いてその通りにします。

このあたり、家来は君主を諫めることも大切だといって、秀吉に対してその通りにすることができる唯一の人物であることがわかります。この時の三成の悔しそうな表情。今日だけで何回も登場することになるのですが、きっとこれからも官兵衛と三成はうまが合わないのでしょう。どうなってしまうのか少し不安でもあります。

今回のもう一つの大きな場面が長政の家督承継でしょう。官兵衛も言っていましたが、まるで父親から官兵衛が言われたときと全く同じシチュエーションのなかで、自分には無理だと言い張る長政に激励したのが妻の糸でした。このような妻がいたことによって、長政は不安を打ち消し自信を付けていったのでしょう。後のことを考えると少し寂しい気もするのですが、今は素直に応援したいと思います。

さて、次回からいよいよ北条攻め。隠居したのになぜ北条攻めに官兵衛が加わっているのか不思議だったのですが、今回その謎が解けたので、思いきり楽しみたいと思います。

◆官兵衛紀行◆
京都府京都市
 - 聚楽第址

軍師官兵衛 第38回「追い込まれる軍師」

2014年9月 21日 By: rainbow Category: 2014年_軍師官兵衛 No Comments →

前回に引き続き宇都宮の一族にとっては不運な状況が引き続き展開されます。前回は長政によって中津城で父親の鎮房が成敗されてしまいましたが、今回はその子供である朝房とお鶴が最期の時を迎えます。朝房も言っていたのですが、宇都宮に本領安堵を約束したはずの秀吉が戦が終わるやいなや伊予へ移るようにいわれ約束を反故にされます。この後家康の行いなどを見ると、国替えはある意味当たり前のことなのですが、宇都宮は代々この場所を治めてきた愛着があり、それに従うことはできなかったのでしょう。

治世者としては非常に優れているのかもしれませんが、上の人から見ると使いづらい部下ということなのかもしれません。組織人としてはなかなか生きて行くのは大変だったのでしょう。それでも官兵衛はそれを取り込んで自分の力にしようとしていただけに非常に残念です。きっとこのやり方で黒田家には忠誠を誓う部下が力を合わせて24騎もいたということなのでしょう。

それにしても朝房の最期は、官兵衛によって静かに執り行われたという印象でした。パット見た感じでは状況がわからず、ぎりぎりまで朝房を助けるのではないかと思わせる感じでもありましたが、がっくり倒れ、官兵衛や家臣から涙が流れているので、そういうことなのね、と悟らせるという感じでした。

秀吉に完全に恐れられてしまった官兵衛。家康の口からも噂という形でそれを耳にし、自分が今後どうしなければならないか考えざるをえない状況に追い込まれていきます。この最後の場面が今日のタイトルなのでしょう。全然から退いた後にどのように時代と付き合っていくのか、楽しみにしたいと思います。

◆官兵衛紀行◆
福岡県築上町
 - 天徳寺

大分県中津市
 - 合元寺

軍師官兵衛 第37回「城井谷(きいだに)の悲劇」

2014年9月 14日 By: rainbow Category: 2014年_軍師官兵衛 No Comments →

前回、官兵衛が「長政が危うい」と叫んだところで終わってしまうという、民放でありがちなパターンにまんまとはまり、続きが見たくてたまらない状況でした。序盤から城井谷での苦しい戦になりますが、本当にギリギリのところで又兵衛に助け出され、命拾いすることになります。

隠れていたすぐ近くで鎮房が黒田の小せがれを捜し出して討てと言い放っている中で、ひたすら声を潜めて隠れる黒田勢。もしも誰かがここで黒田を見つけ出したりしたら、また歴史は変わっていたのかもしれません。運命というものは本当に紙一重なんだと実感させられる一瞬でした。

これ以降、鎮房たちは黒田の家臣となって働くのですが、いつも長政の冷たい視線がシーンとして描かれています。きっと上記のような状況を経験してしまったので、宇都宮を信じることが出来なくなっているのでしょう。結果的に秀吉から宇都宮を討伐せよという命令がおりるのですが、そうならなくても長政は宇都宮の皆々を亡き者にしていたのではないかと思わせるくらいすごみのきいた表情でした。

それにしても長政は周囲からの影響を受けやすく熟考しないで即断してしまうという人物像で描かれているような気がします。城井谷への攻撃も鎮房のはかりごとも、家臣や周囲からのアドバイスにのせられています。これから、長政という人物が官兵衛にかわって黒田家を束ねていく際に大丈夫なのか、いささか不安要素でもあります。

益々周囲にYESマンしかいなくなっていく秀吉に対して官兵衛が今後どのように振る舞っていくのか、次回は若干のピンチもやってくるようですので、楽しみにしたいと思います。

◆官兵衛紀行◆
大分県中津市
 - 中津城