蛤御門の変がとうとう始まります。この戦を近年では薩摩側、会津側からも見ているので、長州側からどのような描写がされるのかもの凄く楽しみにしていました。ところが登場したのは久坂玄瑞とその周辺メンバーのみで、来島又兵衛は登場後数分で薩摩の西郷率いる兵に討たれてなくなってしまいます。期待していただけにそのギャップにしばらくついて行けませんでした。
薩摩や会津には御所を守るという大義名分があり、それを守るためにどれだけ苦労してきたか過去の大河ドラマで知っていたのですが、今回の長州に関してはほとんど来島又兵衛の独走だけが表現されていて、それを抑えることができない久坂も結果的には鷹司邸に武力で押し入り、要求を伝えるという荒技に出ています。これは交渉とは言わず、完全に脅しの世界です。本当に長州の人々はこんなことを望んでいたのでしょうか。きっとそうでは無かったと思います。
なんとか立ち直りかけていたところに、今度は文が奥に入るという話。ここも完全に唐突すぎて自分はついていくことが出来ませんでした。久坂家も断絶し久米次郎も小田村に返されることになって悲しい気持ちなのは理解しますが、それが奥に入ることとどういう関係があるのかがイマイチ繋がりません。
物語のなかでは偉くなって直接お殿様になぜ罪亡き人が死んでいったのか聞くのだといっていましたが、悲しみの果てにある人がそのようなことを考えるのか、そして過去に砲台建設でさらりと顔を合わした程度の人物のことを取り立てることがあるのか、様々なはてなマークを打ち消すことが出来ないまま物語は終了。もの凄い消化不良に終わった内容となりました。
次回からは奥編ということですが、何を楽しみにしていったらいいのか分からない状況なので、それを探していきたいと思います。
◆花燃ゆ紀行◆
京都府京都市
- 鷹司邸跡