個人の練習プランを練ってくれる「マイアシックス」
ランニングをしている人をよく見かけますが、それぞれに目標が違っていて、その目標を達成するためのプロセスも違うと思います。自分に専属のトレーナーがいれば自分にあったトレーニング方法を実践することもできるのですが、実際にはそんな人がいるという人はほとんどいないでしょう。
そんな一人一人のランナーに対して、どのような練習があっているのか特性に合わせて情報を提供してくれるサービスをアシックスが始めるといいます。その「マイアシックス」というサービスでは、1週間の練習頻度などの個人の詳細情報をサイトに登録することによって、アシックスで実力やレベルを解析し、メールで最適なランニングシューズのレコメンドをすると共に、大会までの練習プランを提示してくれるというのです。
アシックスとしても商品の販売促進につながりますし、ランナーとしても今まで我流で練習メニューを考えていたものを専門家によるアドバイスを得ながら練習することができることから、双方にとってメリットがあるサービスといえるでしょう。
欲を言えば、さらにもう一歩踏み込んだサービスにつなげるのではないでしょうか。例えば、ランニングシューズにセンサーを入れ、そのデータをアップロードすることによって、足にかかる圧力や走り方、連取量などをもとに解析を行ってはどうかと思います。
ランナーとしては、自分の足に本当に合っているのか、それを使って効果的な練習ができているのかを、日々確認したいもの。そんな欲求をメーカーとしては、購入前から自分にあったシューズの提供、そしてアフターケアに至るまでのプロセスをケアすることができれば、メーカーに対する信頼性は確実に高まるのではないでしょうか。
個人に目を向ける売り込み手法をターゲットマーケティングと呼びますが、スポーツ用品においては珍しいとされていて未開拓領域いっても過言ではないのが現状です。それゆえ、これから真の意味で利用者の心をつかむサービスは、アイデア次第で登場する要素を持っているのです。そんなサービスが企業のみならず、利用者にとっても嬉しいものであれば、こんな嬉しいことはないでしょう。
【参考】日本経済新聞 2012/02/18
”痛みなく””疲れなく”気持ちよく完走できるランニングLESSON (2011/10/19) アシックス・ランニングクラブ |