真田丸 第12回「人質」
戦国の世の中では当たり前のことであり、すでに真田家でもおばば様などが人質として出張っていますが、今回は信繁が相手の指定ということもあり、上杉家へ人質として行くことになります。どのように扱われるのか見物でしたが、そこは景勝に絶大なる信頼を得ている信繁なので、客人としてなに不自由ない生活を保障されます。そればかりか、今回は景勝の人物像まで明らかになり、まさに真田を見ながら上杉のことも分かってしまうという一石二鳥の内容となりました。
景勝は、家臣からは無理なことでも簡単に引き受けてしまうという人物で、できないものはできないと家臣も思っていました。民からは様々なお願い事が寄せられますが、実態は神頼みになってしまっている状況。これではその土地を治めているとは言えない状況でした。そんな状況を見かねた信繁が景勝とともに公平に諍いをおさめることによって、景勝も本当の政治について真剣に取り組むというものでした。
もちろん物語の世界なので、フィクション部分も多分に含まれているのは分かりますが、それでも信繁が人質時代に大きく景勝だけでなく直江兼続といった重臣とも親交を深め、それが後に大きな影響を及ぼすことになったというのは事実でしょう。そんな一端を分かりやすく理解することが出来て非常に満足のいく内容となりました。
一方で真田家では、待望の子供が生まれます。梅は策士であり妊娠したことを結婚の切り札にするというまるで現代のような考え方に驚きを覚えますが、そもそも女性陣は皆さん現代風の方が多いので、その中での梅という見方をすれば十分範囲内に収まっているように見えるから不思議です。次回はその梅が活躍し、そして何らかの出来事がありそうな雰囲気でフラグが立っていますが、その内容が何なのか楽しみにしたいと思います。
◆真田丸紀行◆
新潟県上越市
- 春日山城本丸跡
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