花燃ゆ 第46回「未来への絆」
このドラマを見ていると人間関係に関するトラブルも時間と根気によってなんとかなると感じられてきます。おそらくこの時代において、結婚していない男女が同じ宿の同じ部屋で寝泊まりをするという行動は、もの凄く破廉恥な行動に見えたことでしょう。
それによって、楫取は公務に支障を来し、美和は周囲から白い目で見られるのですが、それもやがて収まっていき西南戦争で捕らえられた捕虜たちの話しになると何事もなかったかのように周囲に頭を下げて回ります。視聴者としてはさっきまであんなに悩んでいたこと、そして前回のメインテーマであった生糸の共同施設建設のことなどがどこに行ってしまったのだろうと若干置いてけぼり感がありましたが、それでも主人公達がこうして徐々にその土地に慣れていく様子を見るのは嬉しい限りです。
その捕虜達を受け入れるところで、楫取は捕虜達に自立した人生を歩んで欲しいと強く訴えます。こうした取り組みがやがて日本の各地に当たり前のように根付いていくのだと思いますが、それを先だって行った楫取の言動はもの凄く参考になります。こういった近代における著名人を扱う大河ドラマも悪くないなと思える一場面でした。
さて、残りも数少なくなってきて、お姉さんも次回無くなる見込み。美和と楫取の関係、群馬の行く末など見所が急に増えてきた感がありますが、楽しみにしたいと思います。
◆花燃ゆ紀行◆
群馬県太田市/高崎市/前橋市
- 新田神社/多胡碑/前橋東照宮
◆関連する記事◆