いつもの常識が通用しない着衣泳
近くのスクールで着衣泳のイベントがありました。
この着衣泳とは、文字通り衣服を着たままで泳ぐというものなのですが、当然ですが通常ではそのような泳ぎ方はしません。近年、水の事故がニュースに登場し目にする機会も多くありますが、小さい子だけでなく比較的大きい子どもも海や川で流されて命を落とすケースがあります。
その多くの場合、水で遊んでいた時に落ちて流されるケースなのだそうです。いつもは泳げるのだけど、衣服を着てしまうととたんにもの凄い力を要することになり、そこに流れがあったりすると溺れてしまうとのこと。
そんな衣服を着たままの時に、水に入るとどのようになってしまうのかを実際にやってみようというのが今回のイベントの趣旨で、そこから溺れている子どもをどのように助けるかを親たちは学びました。
予想以上に水を吸った着衣は鎧のように重く思い通りに動くことが出来ません。ここに靴を履いていたらもっと大変な事になっていたでしょう。プールサイドから実際に先生に背中を押してもらい落ちるという状況を体験しましたが、耳や鼻に大量の水を吸って痛いこと。それでも必死に力を抜いて手を万歳状態にすることによって浮き続けることが出来ます。さすがに恐ろしい体験なので子供たちは見学してましたが、正解でしょう。
さらに、2リットルのペットボトルが2本ほどあれば、十分に体を浮かせることができ、子どもも沈まずに浮くことが出来ます。なので、流されている人にペットボトルを投げるのも有効な手といえるとのこと。泣けるために少しだけ水を入れて、下から振り子のように振りながらターゲットに向かって投げるのです。
大人であっても、二次被害を防ぐために、しっかりと体を固定できないのであれば、上記のような遠隔から浮くことができるものを投げるのが一番とのこと。こういう知識を持っているのといないのでは、大きな違いがでそうなので、体験できる機会を与えてくれたスクールの方に感謝したいと思います。
このように、親は結構ビビっていた1時間でしたが、子どもは終始楽しそうにニコニコしていて、それを守るために親が頑張らなければと改めて思った休日でした。
浮いて待て!命を守る着衣泳 (2012/06/30) 斎藤秀俊 |
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