軍師官兵衛 第28回「本能寺の変」
とうとうその時がやって来ます。最近NHK番組なのに視聴率が騒がれていますが、好調の要因を岡田准一の演技に見いだしたりしているのですが、自分はやはり物語として日本人は戦国の誰でも知っているこの本能寺の変や中国大返しといった出来事が出てくると見たくなるからなのだと思います。おそらく演技のすばらしさや脚本が魅力的というのは二次的なものでしかないのではないでしょうか。久しぶりに見たいと思ったとき、その出来事がよく知っていることであれば、きっと見たいと思うでしょう。逆ももまたしかり。
それでは、大河ドラマは誰もが知っている内容を放送すればいいのかというと決してそんなことはないと思います。つまり大河ドラマに関しては視聴率というものを気にしてはいけないのです。自分としては数年前の平清盛も面白かったし、八重の桜も十分楽しませて頂きました。きっと来年放送される「花燃ゆ」はその知名度から苦戦することでしょうが、それでも構わないのです。内容を追求してこれまで知られていなかった人間ドラマを見せてくれればそれで良いのだと思うのでしょうが、報道の皆様はそうは思われていないようですね。
さて、物語に戻りますと、本能寺でとうとう信長を討った明智光秀は、なかなか見つからない亡骸にやきもきしたでしょうね。確実に事実をつかまなくてはいつかやられてしまうのではないかと思ったのかもしれません。この部分ではあまり新しい出来事もないのですが、信長が最期に首から大量の血を出す部分は生々しいなと感じました。そこ、リアルに描くところかなとは思ったのですが。
その知らせが届く前に、政職との再会シーンはなかなか感動ものでした。氏職を託すことが出来て安心してこの世を去るのですが、主君への忠義というのはこの物語では正攻法のように見えます。そうでない荒木村重や明智光秀などの今後を考えると、余計そう思わせてしまうのかもしれません。
そして、備中に知らせが来たときの官兵衛は、ものの数分で混乱から立ち直り次の一手を考えつきます。そのまま秀吉の元に行き、またまた混乱した秀吉を落ち着かせ、今後の方向性を定める行動にでるのですが、1点だけ気になるのが安国寺恵瓊に官兵衛が事実を話してしまっていること。史実では毛利は和睦を完了した後にその事実を知ることになるというものだったのですが、このタイミングで知ってしまって良いのでしょうか。その答えは次回のようです。
◆官兵衛紀行◆
京都府京都市
- 本能寺
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