軍師官兵衛 第12回「人質松寿丸」
信長が求める全国の武将に対する姿勢と小寺政職の思いが段々と食い違いを見せ始め、それが露呈してきているといった印象です。そのきっかけは松永久秀の謀反だったのでしょう。茶器を離さずに最後は抱いたままカメラ目線でいってしまった笑みをしながら爆発していきます。この人のインパクトはここ数回の人物の中でトップであったことは間違いないでしょう。
その松永久秀の謀反によって、信長は久秀から預かった子供の人質の首をはねてしまいます。その直後にやってきたのが今回のメインテーマである松寿丸の人質問題でした。誰でもこのシーンの後に自分の息子を当の本人である信長に人質として預けたいとは思わないでしょう。
光の抵抗は親としては当たり前だと思います。それよりも毎度の事ながら小寺政職は嫡男の斎を人質に出すことに最後まで渋り通すのですが、その姿に軽い怒りを感じてしまいます。この辺りで光が言うように政職が信長の方向とは逆に向かうつもりだったのかもしれません。となると、松寿丸の行く末がますますやばいことになるのですが・・・・
そこまでは考えずに、親のため、小寺のため、黒田のために役に立ちたいという10歳児。おじじさまも官兵衛の決断に声を荒げるのですが、その種をまいてしまったのは本人であることを忘れてしまっているようです。思ったよりも立派になっていた子供。ちょっとうるっと来てしまいましたが、これからの困難もきっと乗り越えていって、親の元に帰ってきてくれることでしょう。そう期待せずにはいられないほどカッコイイ演技を若山耀人くんはしてくれました。彼を思わず調べてみると本当に今10歳なんですね。まるでこの熱演は数年前の加藤清史郎くんに匹敵するのではないでしょうか。
さて次回は、とうとう姫路に毛利攻めの大将としてやってきた秀吉とのやりとり。キーポイントになる部分だと思うので楽しみにしたいと思います。
◆官兵衛紀行◆
奈良県平群(へぐり)町/王寺町
- 信貴山(しぎさん)城跡
奈良県王寺町
- 松永久秀の墓
|
|
|
|||
|
|
|
◆関連する記事◆