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軍師官兵衛 第1回「生き残りの掟」

2014/01/05 Category: 2014年_軍師官兵衛

とうとう始まりました。昨年の幕末から時代はさかのぼり、The大河ドラマともいえる戦国時代に戻ってきました。数年前にも戦国時代は描かれており、登場するキャラクターもメジャーなところで似通っている状況のなかでどのように独自色を出して描くことが出来ることが出来るのかがポイントになるでしょう。今回の官兵衛のように軍師という立場から物語をすすめていくものとして、風林火山で登場した山本勘助があげられます。しかし、風林火山での主役はあくまでも武田信玄であり、山本勘助ではありません。そういう意味で軍師をメインにしたドラマというものは、非常に斬新だと感じます。

さらに官兵衛というと、秀吉の天下統一を軍師という立場で支えた人物という事前情報しかなく、今日も夕方くらいからその知名度を上げようとしてNHKが特番をやっていたくらいでしたが、そういうものを見てしまうと純粋にドラマを楽しめないんじゃないかと思い、ぶっつけ本番で見てみることに。今回もそうやって感じたことを書き連ねていきたいと思います。

物語のはじめは、お約束とも言える物語全体の一番の盛り上がる場所からの描写。今回は小田原で北条を包囲している最中に敵陣に赴き、説得を行うところから。岡田准一さんもすでに貫禄の官兵衛を演じていて、すこしあっけにとられながら眺めていました。そんな場面も今回はほんの触りだけでしたが、岡田准一さんの台詞はここ以外は出てきませんでした。残念です。

時代はさかのぼり、幼少時代の官兵衛を演じるのは若山耀人くん。彼もこの後きっとブレイクするのでしょうが、今回ばかりはちょっと登場時間が少なかったようにも見えます。今後の盛り上がり度合いに注目したいところでしょう。万吉はやんちゃで親の言うことを聞かない元気な子供だったのですが、母親の病に効くという薬草を採りに敵地に足を踏み込んでしまい捉えられ、なんとか釈放された後に母親からきつくいわれた言葉によって、人間が変わっていきます。この辺り、もうすこしゆっくりと描いて欲しいところですが、自分の影響力がいかに大きく、人の生死を握っていることをここで肝に銘じたのかもしれません。これが官兵衛の人間としての根幹なのでしょう。たくましく成長していくところで今回は終了。

外部の動向についていうと、織田信長や藤吉郎などメジャーなところが続々と初回から登場し、きちんと官兵衛と結びつけるためのフラグもばらまいています。早ければ次回かその次にも接触できるくらいの状況を作り上げたと言えるでしょう。

これまでの戦国時代を扱った大河ドラマのように、主君を中心に描くのではなく、その周囲を中心に描いたときに、この時代がどのように見えてくるのか、その答えを1年間楽しみにしながら見て行きたいと思います。視聴率が近年騒がれていますが、このドラマはそのような喧噪からは距離を置いて、出演しているひとたちが力を出し切っていいものを作ってくれることを願ってやみません。

◆官兵衛紀行◆
兵庫県姫路市
 - 広峯神社

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