「これください」が通じなくなったマクドナルド
先日、近くのマクドナルドに子供と出かけたときのこと。時間はちょうど昼頃で多くの人が列を作って待っていました。時間がかかりそうだなと思い、並んでいる人をよく見てみると真剣にスマートフォンをいじっています。
店員も、「お決まりの方からどうぞ」と言っているのですが、先ほどの人はオーダーをしようと前に出たりはしません。自分は注文したいモノが決まっていたので、なんか気まずい雰囲気を持ちつつ大幅に並んでいる人を追い越してオーダーをしました。
彼らは、クーポン券を取得しようとする人たちで、カウンターの前で列に並びながら少しでもお得なモノを選ぼうと必死なのです。自分もクーポン券を使うことがありますが、列に並ぶ前に選ぶようにしています。
このクーポン券、マクドナルドでは数多くの人が利用している仕組みで、お店としても利用者にとってもどちらもメリットがあるので、インストールしている人も多いのではないでしょうか。
その一方で、カウンター前の列の秩序が完全に乱されており、よく分からない状況になっています。お店としてももう少し考慮すべきなのではないでしょうか。
さらに、10月1日から注文カウンターのメニューを廃止したそうで、メニューを見るには上に掲げられたメニューを眺めるしかなくなりました。具体的なドリンクの種類やサイドメニューなど、明らかに以前より見つけづらくなっています。しかも遠くからではよく見えないので、お店が売りたいと思っている定番メニューに流れがちになってしまいます。
お店としては、効率的に客をさばき客単価を上げることが求められており、現在厳しい状況になりつつあるマクドナルドは、その仕組み作りに躍起になっていることでしょう。
しかし、それが結果として客に不便を与え、並んでいるときからマクドナルドを気持ちよく快適に感じて貰える動線作りも必須なのです。
そういう意味で、最近の流れがどうも逆行しているのではないかと感じてなりません。せっかく美味しいメニューを提供してくれるのですから、次回もまた行きたいと思えるようなお店づくりをしてほしいと思います。
【参考】日経ビジネスオンライン
http://business.nikkeibp.co.jp/article/opinion/20121030/238796/?top_updt
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