平清盛 第41回「賽の目の行方」
今回の内容は完全に平清盛と後白河院のそれぞれの静かなる戦いに終始します。直接それをいうことはせずに、あえて賽の目という今まで比喩的に使っていたものを全面に出して話を進めていくのですが、なんとなく上手く機能したのかは微妙な状況となりました。
しかし、それ以外の内容については非常にワクワクするもので内容的には濃かったと感じます。今までナレーションの中でしか表現されてこなかった「平氏の思うままの世の中」があまりしっくり来なかった状況の中で、その状況を打破しようとして次々と反平氏の皆様が登場してきたことによって、しまりのある内容になったからだと思います。
その急先鋒が、後白河院。これまで滋子とラブラブで完全に押さえ込まれていたのですが、開化したかのようにどんどん清盛を追いつめていきます。後白河院は直接バトルを繰り広げていましたが、今回はあまり有効に機能しなかったように感じます。次回も引き続き戦いは続きそうなので、その結果が楽しみです。
その他、今はまだ敵にも見なされていないが、役者としては重要である源氏の皆様。頼朝は政子に出会って少しずつではありますが、「昨日が今日でも・・・・」という自嘲的な気持ちが緩んでいっていて、雪どけはあと2週間くらいでしょう。同様に弁慶に乗せられて表舞台に登場するのではないかと見られている後の義経もあと2週間くらいで元気が出てくるのではないかとみられます。ということは、来週は源氏の皆様以外でもう少し頑張って頂かないといけません。そのためにも後白河院の役目は重要ですね。
こういったどっちに転ぶか分からず、判断を誤った場合にはすぐに命を失うスリリングな状況というのが、大河ドラマとしての醍醐味だと思います。そのあたりの楽しさをここに来て感じることができるのは大河ドラマファンとしては嬉しいところ。次回がいよいよ見逃せなくなってきました。
◆清盛紀行◆
静岡県伊豆の国市
- 北条氏邸跡
- 伝 北条政子産湯の井戸
静岡県熱海市
- 伊豆山神社
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