朝は急に起き上がらないこと
朝、起き上がりはしばらく頭がボーッとしてしまい、ベッドに腰掛けて目が覚めるのを待つことが多くあります。もっと目覚めが良ければいいのにと思ったりもしますが、医師である周東寛先生によりと、「朝起き上がる」時に注意すべきことがあるといいます。
それは、朝目覚めたとき、がばっといきなり起き上がらないようにすること。睡眠中の体は交感神経と副交感神経が逆転し、交感神経が下がっています。そこに、いきなり起きると交感神経が急に上がり、それに伴い血圧も上がって心臓や脳などに余計な負担がかかってしまうことになるのです。
これを防ぐには、布団の中で足や手をこすりあわせたり、たたいたりすればOK。この刺激が交感神経をゆっくり目覚めさせます。これは、朝起きるときだけでなく、トイレで夜中に起きるときも心掛けるべきポイントだといいます。
周東先生によると、いかに血管を上手にコントロールできるかによって、それが寿命にも大きく影響することから、マッサージによって血液の循環を少しでも良くする営みを起きているときから行うといいとしています。
急な運動をするのではなく、ゆっくりとした朝を迎えることができれば、心に余裕も生まれるのです。しかしそれにはまだ自分はほど遠いのが残念なところなので、ギリギリで起きることのないよう時間配分に心掛ける必要がありそうです。
【参考】週刊朝日 2012年9月14日号
Dr.周東が語る平成「養生訓」―「病気になりにくい体質」をつくる近代医療の最先端 (2012/07) 周東 寛 |
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