なまけものでも続けられるヘルスケア
世の中には数多くの健康を維持するための方法を述べたものが出回っています。志がものすごく高い人からしてみると、そういった健康にいいことは何でも実践して結果が出て、さらに持続することができるのですが、その他多くの人は、頭では分かっているけどなかなか手をつけることができないという人なのではないでしょうか。
特に忙しいからということでもなく、「何となく面倒くさい」という理由は続かない人にとってはすごく大きな問題でもあります。しかし、健康を害したり定期的な検査の結果から否応なしに健康にいいことをしないといけないという状況になってしまうというのが常。
そこで、なまけものでも無理なく続けることができる健康習慣について、医師の米井嘉一さんによる「なまけ者でも無理なく続く77の健康習慣」を参考に続けやすい3つの方法について見ていきたいと思います。
◆朝、コップ1杯の水を飲む
人は寝ている間に400cc以上の水分を失うため、朝起きたばかりの体はカラカラに乾いています。そのため、起きた直後に飲んだ水分は体に浸透しやすく、血管を充分に広げてくれるため、血管の健康を保つ効果があるのです。また、老廃物排出作用にも効果抜群です。さらに胃腸に快適な刺激をもたらすので、便通を促してくれます。
ちなみに、お茶やコーヒーだと水よりも老廃物を溶け込ませる作用が弱くなるほか、利尿作用もあるため、飲んだ以上の量が尿となって排出されるので、水そのものを飲んだほうが効果的です。
◆1日1回は決まった時間にトイレに座る
体内に溜まった老廃物を外に出すのに最適なのが便です。毎朝1回便を出すことができれば良いのですが、便秘がちになってしまったり、朝に時間が取れずにタイミングを損ねてしまうという人も多いでしょう。
そういうときは、いつでもいいので1日1回決まった時間にトイレに座るようにします。便を「出そう」という心構えが大切であり、自分の排便リズムを作るのに効果的です。習慣性便秘になると、有害物質や毒素が体内に留まってしまうことになり、肌の状態が悪化したり、腹痛や痔に悩まされたりすることになります。
◆いつもより15分余計に歩く
血行をよくし、体温をあげ、脂肪を燃焼させるなどし、免疫力や抗酸化力も上がるという薬では得られない良い効果が得られます。しかし、特にデスクワークが多くなると、決まった歩数を毎日歩くのはかなり難しいでしょう。そういうときは1日15分プラスして歩くだけでいいのです。
毎日15分余計に歩くだけで、糖代謝の改善や血圧の安定、免疫力アップ、抗ストレス力のアップなど、多くの健康効果が認められたといいます。一駅歩いて帰る、帰り道を少し遠回りにしてみるなど、15分くらいであれば、捻出することは可能でしょう。負担は軽く、効果が大きいコストパフォーマンスの良い健康法といえます。
いかがでしょうか。全部とまではいかなくてもどれか自分でもできそうなものを選んでやってみるのもいいと思います。自分は、朝の水と15分のウォーキングを新たにやってみようと思います。今まで朝はいきなりコーヒーを飲んでいたのですが、それでは逆効果であることがわかりました。
はじめは意識しないとできないものですが、いずれそれを続けることによって簡単に習慣化することができるものだと思います。自分を含め、面倒くさがり屋の人は、はじめはちゃんとやるのですが、気持ちが乗らない日がやってきて、明日やればいいと先送りしてできない自分にいいわけをします。次の日もできない日が続き、いずれやらないことが当たり前になって忘れ去っていくというパターンなのです。そうならないものをうまく選んでいけたらいいですね。
【参考】新刊.JP http://www.sinkan.jp/news/index_2598.html
なまけ者でも無理なく続く77の健康習慣 (ソフトバンク新書) (2012/03/19) 米井 嘉一 |
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